更新日: 2023.02.28 その他
仕事に行くとき「暖房を消し忘れてしまう」ことがあります…電気代はいくら無駄になりますか?
では、職場で勤務している間、自宅のエアコンを一日中付けっぱなしにしてしまった場合、どのくらいの電気代を余計に支払うことになるのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
そもそも、電気代はどのようにして決まるのか?
私たちが毎月払っている電気代は、単位「円/kWh(キロワットアワー)」で表される電力料金単価と、電気を使った時間とのかけ算で求められます(電力料金単価×電力使用時間)。実際にはその他、基本料金などが徴収されています。
エアコンの付けっぱなしなどで無駄づかいした場合は、付けっぱなしにした時間の分だけ電力料金単価が加算されるので、「電力料金単価×電力使用時間」から無駄な電気代を算出することが可能となるのです。
「円/kWh」は、1kWの電力(電圧×電流)を1時間使ったとき、電力会社からいくら請求されるのかを示しています。2022年7月22日に改定された、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の発表する新電力料金目安単価は、消費税込みで「31円/kWh」です。
あくまでも「目安」ですので、実際に各電力会社が設定している電力料金単価は、会社ごと(地域ごと)にバラつきがありますが、この記事ではこの目安単価を基にして無駄な電気代を算出するものとします。
もし週1回ペースでエアコンの暖房を消し忘れて職場に出掛けたら、電気代はいくら上乗せされる?
冬場に仕事へ出掛けるとき、仮に週1回、エアコンの暖房のスイッチを切り忘れるとすれば、月々およそ4回の頻度で切り忘れが発生することになります。
仕事が8時間労働で休憩1時間、さらに通勤時間が往復で計2時間あるものと仮定すれば、スイッチの切り忘れによる電気無駄づかい時間は1日当たり11時間です。つまり、1ヶ月当たり44時間分、無駄な電気代が上乗せされて請求されるのです。
次に、エアコンを1時間動かした場合の電力を求めます。カカクコムが2023年2月の時点で最も売れ筋であると紹介している機種がダイキンの「S22ZTES」です。その暖房消費電力は0.83kWですので、44時間付けっぱなしにすると消費電力量は36.52kWhとなります。新電力料金目安単価を前提とした場合、余計に徴収される電気代は1ヶ月当たり1132.12円です。
もっとも、エアコンの消費電力はメーカーや機種、年式によっても異なります。ダイキン「S22ZTES」は2022年版のモデルですので、環境性能が比較的高く、消費電力は抑えられている方です。
もし、10年以上古い年式のエアコンを使っていて、機内の清掃もほとんど行っていない場合、その倍以上の電力を浪費してもおかしくありません。
電気代節約と地球環境保護のため、外出時にはエアコンをこまめに消すことを習慣づけよう
出勤時のエアコン暖房の消し忘れが週に1回、月に4回などと積み重なると、1ヶ月当たり約1132円の電気代が余計に上乗せされる計算となります。あくまでも最新機種を使っている想定ですので、古いエアコンの場合はさらに電気代がかさむ恐れがあります。出掛けるときには、必ずエアコンをOFFにするよう心がけましょう。
また、環境にもよりますが、エアコンを付けっぱなしで就寝するのも無駄づかいになる場合がありますし、健康にもよくありません。不在時にスイッチの切り忘れを防ぐため、あらかじめリモコンで「切タイマー」を設定するのも効果的です。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A|カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
電気事業連合会 省エネ・節電お役立ち情報
価格.com 2023年2月 エアコン・クーラー 人気売れ筋ランキング
ダイキン工業株式会社 Eシリーズ 製品情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部