更新日: 2023.02.28 子育て
「慶應幼稚舎」から大学までの費用はいくら?「保護者の年収」についても解説
最難関私立とも言われる名門・慶應幼稚舎から大学まで子どもを通わせた場合、入学費や授業料などの学費を考慮していくとどれくらい掛かるのでしょうか。そして生活レベルを維持するために保護者の年収はいくらくらい必要となるのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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私立慶応義塾の在学費用はいくら? 教育費の総額は
慶応幼稚舎は名実ともに教育レベルが高い名門私立です。慶應義塾は一貫教育校であり、そこから初等部、中等部、高校とエスカレーター式に進んでいく人も少なくありません。
エリートが集う非常に競争率の高い学校である反面、私立であるため教育費、学費面が気になってしまうところです。仮に慶應義塾の一貫教育コースで進学していくとして、学費面はどれくらいになるのでしょうか。
慶応義塾の公式サイトによると2023年度の慶應義塾・一貫教育校の学費は以下の通りです。
●幼稚舎…初年度163万円、在学生129万円
●横浜初等部…初年度189万円、在学生155万円
●普通部…初年度143万5000円、在学生109万5000円
●中等部…初年度143万5000円、在学生109万5000円
●湘南藤沢中等部…初年度151万5000円、在学生117万5000円
●高等学校…初年度132万1000円、在学生98万1000円
●志木高等学校…初年度134万7500円、在学生100万7500円
●女子高等学校…初年度125万3000円、在学生91万3000円
●湘南藤沢高等部…初年度151万5000円、在学生117万5000円
慶応幼稚舎に入る場合の初年度費用は163万円、横浜初等部は189万円の費用が必要となります。慶應義塾大学の学費も150万円前後、医学部となると倍以上掛かります。しかしこれはあくまで学費のみの数字です。実際は子どもの人数分の生活費、それに加え習い事や塾などの学校外活動費なども上乗せされます。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査の統計」によると、私立小学校第1学年時の学習費総額が最も高く約213万6000円です。小学校から高等学校第3学年まで全て私立に通った場合の学習費総額は1745万円、私立大学まで考えるなら学部によってバラつきはありますが2500万円以上掛かることも想定されます。
保護者の経済力が子どもの進路に大きく影響
私立と公立の大きな違いはやはり金銭面です。文部科学省の同資料によると、年間収入が多い世帯ほど学習費総額も増加する傾向にあります。また、日本政策金融公庫の教育費負担の実態調査結果の資料から、世帯年収に占める年間在学費用の割合はこちらです。
令和3年度 世帯年収に占める年間在学費用の割合
●200万円以上400万円未満…26.7%
●400万円以上600万円未満…21.1%
●600万円以上800万円未満…15.5%
●800万円以上…11.6%
年収が高いほど在学費用の割合は減少し、生活への負担が小さくなることが分かります。世帯年収が少ないと子どもの学習費・在学費用が占める割合はどうしても大きくなり、保護者の経済力は子どもの進路に影響していると考えられる結果となっています。
子どもの教育費用はおよそ2500万円、私立を考えるなら年収が多いほど負担は減る
名門である慶応幼稚舎の初年度費用は163万円です。3歳頃から大学卒業までの約20年間、毎年100万円超の教育費・在学費が発生することになります。
習い事や生活費を考慮すると子どもの将来に投資する費用はそれ以上です。子どもの私立進学には保護者の年収問題は切っても切り離せないといえます。家庭の経済力を視野に入れながら子どもの進路を考えていく必要がありそうです。
出典
慶応義塾 【一貫教育校】学費
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査調査結果の概要
日本政策金融公庫 令和3年度教育費負担の実態調査結果
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部