更新日: 2023.02.27 キャッシュレス
現金払いはもう古い? キャッシュレス決済の方がメリットが多いって本当?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
キャッシュレス決済とはどんなもの?
キャッシュレス決済とは、クレジットカードや電子マネーでの支払い、スマートフォンのバーコード決済など、現金を使わない決済方法のことです。
経済産業省によれば、キャッシュレス決済の比率は右肩上がりとなっており、2021年は32.5%と2010年から約2.5倍に増え、支払額では100兆円に迫る勢いとなっています。
図表
出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 「キャッシュレス決済の動向整理」
その中でもクレジットカードが圧倒的に多く、2021年のキャッシュレス決済全体の27.7%を占めています。また、地域が独自に行うポイント還元キャンペーンで注目を浴びる機会が増えたバーコード決済ですが、意外と利用率は低く、2021年は全体の1.8%となっています。
キャッシュレス決済のメリットは?
キャッシュレス決済では会計がスムーズに行えるほか、決済サービスによって利用時にポイントがたまったり、期間限定のポイント還元キャンペーンを利用できたりするなどのメリットがあります。
会計がスムーズになる
現金での会計では、紙幣や硬貨の確認、お釣りの受け取りが生じます。会計時に手間取る、現金が不足して会計ができないといったこともあるでしょう。
キャッシュレス決済ならカードやスマートフォンの画面(バーコード)を専用端末で読み込むだけで会計が済み、お金のやり取りを省略できます。また、お金の計算の間違いもなくなり、スムーズかつ確実な会計が可能です。
買い物の際に持ち物を最小限にできる
キャッシュレス決済では現金が不要のため、スマートフォンや使用するカードだけを持って気軽に買い物に出掛けることができます。
とはいえ、キャッシュレス決済に対応していない店舗もありますし、スマートフォンの通信状況によっては決済サービスが一時的に利用できなくなる可能性もあることには注意が必要です。
ポイントをためられる
キャッシュレス決済は、利用時にポイントの付与が受けられることが多くなっています。使用する決済サービスによっても異なりますが、付与されるポイントはクレジットカードなら決済額の0.5%から1%、バーコード決済なら0.5%が目安になります。
中にはバーコード決済の残高をクレジットカードでチャージしたり、決済先にクレジットカードを設定したりしてポイントの2重取りが可能な場合もあります。
また、一部の対象店舗での利用でポイント付与率がアップしたり、クレジットカードの場合は年間での一定額の利用でボーナスポイントが付与されたりといった特典が用意されているケースもあります。
ためたポイントは現金のように買い物などで支払いに使うことができるほか、投資信託での資産運用に充てたり、ポイントプログラム内の商品などと交換したりできます。
独自のポイント還元キャンペーンを利用できる
PayPayやau PAY、楽天ペイなどスマートフォンのバーコード決済を利用すると、決済額のおおむね20%~30%が後日ポイントで還元されるキャンペーンが多くの地域で行われています。
日用品の購入や飲食店での利用など幅広い店舗が対象となっており、キャッシュレス決済により日々の買い物などがお得にできます。
決済サービスによってキャンペーンを実施している地域や自治体、期間、対象店舗、ポイント還元率などが異なるので、利用するキャッシュレス決済のホームページで開催中もしくは今後予定されているキャンペーンをチェックしてみましょう。
キャッシュレス決済は現金払いにはないメリットが盛りだくさん
キャッシュレス決済はうまく使いこなすことで、日々の買い物がより便利なものとなります。また、物価高で家計が厳しい状況が続く現状も、キャッシュレス決済でたまるポイントをお得に利用して少しでも家計の足しにすることができます。
現金払いにはないメリットが多くあるキャッシュレス決済の利用について、ぜひ検討してみてください。
出典
三菱UFJリサーチ&コンサルティング キャッシュレス決済の動向整理
執筆者:柘植輝
行政書士