出産・子育てクーポンが合計10万円分もらえる? 制度の概要や注意点を解説
配信日: 2023.02.26
本記事では、この出産・子育て応援交付金について解説します。これから出産を控える方、すでに対象となっているが具体的な制度内容を知りたい方はぜひお読みください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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出産・子育て応援交付金の制度概要について
出産・子育て応援交付金は、5万円ずつの現金やクーポンを2回に分けて交付されます。1回目は妊娠届出時で、2回目は出産届出時です。それぞれ届出をするタイミングでの交付をすることで、女性が市町村窓口の担当者などと相談や意見交換ができる場に接することになります。その場を設けることで、妊娠出産を控えた女性が孤独にならず安心して子育てができる環境づくりを促す目的もあります。
現金やクーポンが配布されるタイミングと使い方
先述のとおり、現金やクーポンが配布されるタイミングは2回あります。1回目は妊娠届出時の面談実施後で、「出産応援ギフト」として5万円の現金またはクーポンが支給されます。2回目は出生届出から乳児家庭全戸訪問までの間の面談実施後で、「子育て応援ギフト」として、5万円の現金またはクーポンが支給されます。
出産・子育て応援交付金でもらえる現金またはクーポンの実施主体は、お住まいの地域の自治体になります。そのため、どのような交付方法で、どのような使い方が可能かなど詳細については、現居住地の自治体情報を確認してみてください。例えばクーポンの場合、出産育児関連商品の商品券としての配布や、妊婦検針交通費やベビー用品等の費用助成、産後ケアや一時預かり・家事支援サービスの利用料助成や減免などがあります。
出産・子育て応援交付金の注意点
出産育児に関する助成制度として、2023年4月から従来の出産育児一時金が1人当たり42万円から50万円に増額されます。これに先駆けて、出産・子育て応援交付金の制度も開始されることになりました。
主な注意点としては、自治体によって交付金の支給方法が異なるという点です。ほとんどの自治体で現金交付を行うとしていますが、使い道の指定されたクーポンでの交付をする自治体もあります。まずは住んでいる地域の交付金情報を確認し、どのような方法でもらえるのかを確認しておきましょう。
2022年4月以降の出産も対象となる
出産・子育て応援交付金の制度自体は2023年1月から開始されましたが、制度の公平性を保つために一部さかのぼって交付されることになりました。対象となるのは、2022年4月以降に出産した女性です。この場合は、10万円分の一括支給となります。詳細については、制度全体と同じく居住している自治体の最新情報を確認してみてください。
まとめ
出産や子育てに際して、出産育児一時金の増額や出産子育て応援交付金の開始など、国を挙げて助成制度の充実をはかっています。少子高齢化対策として、子育てしやすい環境つくりを目指す目的があります。これらの制度も活用しながら、子どもにかかるお金はどれくらいかかるのか改めて考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。なお、出産・子育て応援交付金の詳細は、住んでいる地域の最新情報を確認しましょう。
出典
厚生労働省 出産・子育て応援交付金の実施・運用の方法
厚生労働省 妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(出産・子育て応援交付金)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部