更新日: 2019.08.07 その他
働く男女にホンネを調査! 「ニオイ」と「印象」の関係性は…?
<調査概要>
調査名「ニオイと印象」に関する調査
調査期間:2017年2月13日~14日
調査対象:20~40代 有職男女500名(性別均等割付)
調査方法:インターネット調査
目次
初対面の印象をダウンさせる要因、1位は「不快なニオイ」
まもなく新生活シーズン。就職や異動により、初対面の人と接する機会も増えるタイミングです。初対面の相手には、仕事でもプライベートでも、好印象を与えて、その後のコミュニケーションを円滑にしたいもの。それでは、初対面の印象を決めるのは、どのような要素なのでしょうか。
今回はまず、初対面の印象を「アップさせる要因」「ダウンさせる要因」それぞれについて、働く男女500名に調査しました。
その結果、「初対面の印象をアップさせる要因になりやすいと思うもの」としては、「表情が明るい」(75%)、「服装に清潔感がある」(47%)、「言葉遣いが丁寧である」(47%)などが上位に。
一方で、「初対面の印象をダウンさせる要因になりやすいと思うもの」については、「不快なニオイがする」(66%)、「言葉遣いが悪い」(54%)、「髪がぼさぼさである」(38%)がTOP3となりました。嗅覚(ニオイ)、聴覚(言葉遣い)、視覚(髪)と、さまざまなところにネガティブな印象を与え得る落とし穴があることがわかります。そして、中でも「不快なニオイ」については、約7割と大多数の人が印象ダウンの要素と認識しているようです。その理由を具体的に聞くと、
・「ニオイが気になると、自然と物理的に距離をとりたくなる」(28歳・男性)
・「どんなに見た目が素敵で、性格が良さそうでも、嫌なニオイがすると一気にイメージが下がってしまう」(49歳・女性)
・「ニオイでその人の暮らしぶりがわかるので、必然的に合わないと感じる」(25歳・女性)
などの回答が。初対面の印象において、不快なニオイは大きな影響をおよぼすことがわかります。
初対面における「不快なニオイ」の印象は、2回目以降も続いてしまう
そこで、初対面における「ニオイ」の影響について、さらに質問をしました。その結果、初対面における「不快なニオイ」の印象は、「2回目に会った時以降も続きやすいと思う」という人が90%に。初対面のニオイの影響は、その後の関係性にまで影響をおよぼしてしまうことがわかります。
さらに、初対面における「よい香り」の場合、同じ回答をした人(「2回目に会った時以降も続きやすいと思う」と答えた人)の割合は73%で、17ポイントの差が生じました。この結果から、「不快なニオイ」は「よい香り」と比べ、より相手の記憶に残りやすいと言えそうです。
そして、初対面の相手から「不快なニオイ」を感じた場合、笑顔がこわばってしまう、話に集中できなくなってしまうなど、「態度や行動に出てしまう」という人も74%という結果に。不快なニオイは、人間関係にダイレクトな支障をもたらしてしまうようです。
「汗のニオイ」は特に不快な印象につながりやすい、9割が回答
さらに、ニオイの中でも「汗のニオイ」は、「特に不快な印象につながりやすいと思う」と答えた人が約9割(88%)に。また、「最もマイナスイメージにつながりやすいと思うニオイ」を聞いた質問でも、「口のニオイ」(42%)に続き、「汗のニオイ」(38%)が上位となり、その他の「衣服のニオイ」(6%)、「足のニオイ」(5%)、「髪のニオイ」(3%)などを大きく上回りました。
そこで、実際に「汗のニオイ」が原因で、人に不快な印象を持つことがあるかを質問したところ、約8割(77%)が「ある」と回答。また、「汗のニオイ」による具体的な印象を聞くと、「不衛生である」(87%)、「生活が乱れていそう」(46%)、「だらしない」(46%)などが上位となりました。「汗のニオイ」のケアができていないことで、大きなマイナスイメージを持たれ得ることがわかります。
<イメージコンサルタントに聞く> 印象アップのためのニオイケア
それでは、相手の印象をアップさせるためには、具体的にどのようなニオイケアをすればよいのでしょうか。今回、イメージコンサルタントの福島由美さんにお話を伺いました。
<専門家プロフィール>
福島由美(ふくしま・ゆみ)
株式会社由美プロ 代表取締役。青山学院大学 非常勤講師。女性を魅力的に変身させるイメージコンサルタントとして、パーソナルカラー診断・骨格タイプ別ファッションコーディネート・メイクアップ・表情筋ストレッチ・マナー、立ち居振る舞い・話し方のトータルイメージアップ指導を行う。 TVや雑誌など、メディア出演実績も多数。著書に『これが正解! 正解のない大人のマナー集』(ブルーロータスパブリッシング)、『イラストで徹底解説!売れる商談にするための セールストーク実践のルール』(秀和システム)など。
(1)初対面で与えた「不快なニオイ」の印象は、その後のリカバリーが難しい!?
今回の調査結果でもわかる通り、ニオイはその人のイメージに大きな影響を与え得るもの。特に、「不快なニオイ」は、だらしない、清潔感がないなどのイメージに直結しやすいので、後々の人間関係にも影響をおよぼす可能性があり、注意が必要です。
例えば、少し表情がぎこちなかったり、声がうわずったりしていても、初対面の時には「緊張しているのかな?」と大目にみてもらいやすいですが、「不快なニオイ」を感じると、単なるケア不足として認識されてしまいます。こうした点をふまえると、ニオイでの失敗は、なかなかリカバリーがきかないため、初対面だからこそ気をつけるべきポイントと言えるでしょう。
初対面の印象アップといえば、髪型やファッション、女性であればメイクなどに意識がいきがちですが、これらはあくまでもプラスアルファの要素。どんなに見た目に気をつかっても、ニオイが不快だと思われてしまったら、せっかくの頑張りも台無しになってしまいます。おしゃれをする前に、まずはマイナスな印象を与えないためのニオイケアをすることが重要です。
(2)春は「ニオイケア」が盲点になりやすい!? 油断することなく対策を!
何気ないビジネスシーンの中にも、ニオイに気づかれやすい瞬間があります。例えば、相手からすすめられて上着を脱いだ瞬間、名刺交換で距離が近づいた瞬間、エレベーターの中で密着した瞬間など、ふとした時にニオイは気になるものです。
特に、自分のニオイは、自分自身では気づきにくいという面があるため、ニオイに気を配っていたつもりでも、実は相手からは不快だと思われていた、というケースもあり得ます。
中でも、特にこれからの時期に注意したいのが「汗のニオイ」。3~4月にかけては、だんだん日差しも暖かくなってきますが、新生活シーズンということで、会社員の方はジャケットやスーツなどかっちりした服装をすることも多いので、実は上着の中は汗ばんでいた…ということになりがちです。
夏場であれば、汗をかきやすいぶん、ニオイにも注意が行き届きますが、春のうちは、うっかりケアがおろそかになっている人も見かけます。油断することなく、どんな季節もしっかりと対策をおこなうことが重要です。デオドラントアイテムでこまめにケアをするよう、心がけましょう。朝晩は肌寒くても、日中は気温が高くて汗をかいてしまうこともあるため、いつでもケアアイテムを持ち歩くことをおすすめします。
ニオイは第一印象にかかわる重要なポイント。上手に対策をして、イメージアップを図りましょう。