更新日: 2023.02.23 その他
意外と高い?!ペットの定番「犬・猫」を飼う前に知っておくべき費用
この記事では、犬・猫を飼う前に知っておいてほしい費用を「費用項目別」に説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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犬は「約35万円」猫は「約17万円」の年間費用がかかる
ペット保険を専門に取り扱うアニコム損害保険株式会社が、「2021年の1年間にペットにかけた年間支出費用」を調査した結果によると、犬で約35万円、猫で約17万円の支出があったと分かりました。
特に犬の場合は、大型・中型・小型と体格によって、かかる費用も異なります。迎え入れる前に「何にどれくらいかかるのか」を把握して、準備をしておくとよいでしょう。
下記では、犬・猫にかかる主な費用を項目別にご紹介します。
最も支出が高いのは犬・猫ともに「エサ代」
最大の支出項目は、犬・猫ともにエサ代です。年間の支出費用は、犬で約6万6000円、猫で約5万3000円です。
健康維持のために、質のよいエサを選ぶ場合は価格も高くなる傾向にあります。また、エサ代とは別にサプリメントを購入する場合は、さらに出費もかかるでしょう。
「病気のためにエサの種類を変え、サプリメントも購入する」など、そのときどきのペットの状況に応じて変えていく必要があります。愛するペットの健康維持のためにも、エサ代の予算は多めに準備しておくとよいでしょう。
避妊だけじゃない!病気やストレスを減らすために必要な「避妊・去勢費用」
動物病院によって費用は異なりますが、犬の避妊手術が約2万5000円~3万円、猫の避妊手術が約2万円~2万5000円と、この価格帯が多いようです。
去勢手術では犬で約1万5000円~2万円、猫で約1万円~1万5000円の価格帯が多く、避妊・去勢手術ともに、猫よりも犬のほうが5000円ほど高い傾向にあります。
避妊・去勢手術は、若い時期に行うことによって、妊娠以外にもストレスの緩和や病気のリスク予防ができます。ペットを迎え入れた早い段階で、家族や主治医と相談しつつ、検討しておくとよいでしょう。
予防注射やワクチン・病気やけがなどの「治療費」
予防注射やワクチン、病気やけがなどの年間治療費は犬で約6万円、猫で約3万5000円かかります。
猫よりも犬の治療費のほうが2倍近くかかりますが、これは日本の法律により犬の狂犬病予防接種が義務付けられているからと考えられます。また、犬・猫ともに任意ワクチンもありますが、主に家で飼う猫よりも散歩などで外出する機会の多い犬のほうが予防接種する回数が多いからと予想されます。
いとしいペットにはキレイでいてもらいたい「トリミング費用」
トリミング年間費用は、犬で約5万円、猫で約3000円と大きく差がひらいています。
これは、猫のトリミングを行っている店自体が少なく、短毛種の猫はトリミングの必要性がないためです。また、猫は犬のようにカット中に静かにできないケースが多く、無理に行うとストレスを与えてしまうため、トリミング自体が難しいのです。
その一方で犬の場合は、見た目を整える目的の他に「安全の確保」「健康に過ごせる」ためにトリミングを行います。暑さの軽減、もつれの防止以外にも、目や肉球を覆ってしまう毛をカットすることで、危険から身を守ってくれるでしょう。トリミング頻度は、月1回程度がよいといわれているため、あまり手入れをしない猫に比べるとどうしても出費が多くなります。
ペットを飼う前に知っておくべきこと
ペットを飼う前には、費用を把握しておく他に「飼う環境が整っているか」なども確認しておくとよいでしょう。
例えば、室内飼いの場合ではけが防止のために「床材」を選んでおくことや、ペットが危険に遭わないようにインテリアの配置をしておくなどの工夫が必要です。また、近年ではペット可のホテルなども増えてきましたが、旅行の際には連れていくのかなども家族で話し合っておきましょう。
人生を共にするペットだからこそ、事前の準備をして気持ちよく迎え入れてあげてください。
出典
アニコム損害保険株式会社「【2021最新版】ペットにかける年間支出調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部