更新日: 2023.02.21 その他
上司が「タバコ休憩」をしているので私も「おやつ休憩」をしたところ「時間分働け!」と怒られました…これって妥当なのでしょうか?
1本だけ吸って仕事に戻る人がほとんどのようですが、タバコ休憩の間、そこにいる人同士でおしゃべりしている人も少なくありません。非喫煙者にそのような休憩はないため、「タバコ休憩だけ許されるなんてずるい」という気持ちになるのも自然なことです。
そこで、今回は仕事中のタバコ休憩は問題ないのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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職場で喫煙したくなる人は平均約42.9%
株式会社プラネットが2018年8月に発表した「喫煙・禁煙に関する意識調査」によると、タバコを吸う理由は「リラックスできるから」「生活スタイルになっているから」「気分転換になるから」でした。仕事の合間のタバコ休憩は疲れやストレスを解消するためのひとつの方法といえるようです。
・職場で喫煙したくなる割合
同調査において、職場でタバコが吸いたくなる人は平均で約42.9%(男性47.9%、女性25.1%)です。特に、男性は職場での喫煙をしたい人が多い傾向にあることがわかります。
禁煙しない理由は男性が生活スタイルになっていることやリラックスできるからであるのに対し、女性はリラックスやストレス解消のためでした。つまり、仕事で行き詰まったときやストレスを感じたときにタバコ休憩をしている可能性が考えられます。
・「仕事をきちんとしていればタバコ休憩はあり」の割合が約62%
2022年5月に発表された「非喫煙者意識調査2022」によると、非喫煙者の有職者655名のうち、「仕事や業務をきちんとしていれば、タバコ休憩をしてもいいと思う」という人は61.7%、仕事をしていてもタバコ休憩はだめと答えた人が38.3%でした。特に、元喫煙者が66.5%と多く、タバコ休憩に理解を示しています。
タバコ休憩は労働時間とみなされるケースもある
非喫煙者にとっては、昼休憩以外の時間にタバコ休憩を何度も取る人は不平等だと感じるかもしれません。では、法的にはタバコ休憩は認められているのでしょうか。
・業務にすぐ戻れる状況であるかどうかがカギ
法的に見た労働時間とは、雇用主の指揮・命令下に置かれている時間です。つまり、いつでもすぐに「業務に戻れる状態」を指します。喫煙所が社内にあり、タバコ休憩が数分程度であればすぐに業務に戻れる状態と判断できるでしょう。そのため、労働時間として認められるケースが少なくありません。
ただし、タバコ休憩の時間が長く、1日何回もしているようであれば労働時間とみなされない可能性があります。
・おやつタイムは「あり」
2018年に株式会社アスマークが行った「仕事中の間食に関するアンケート調査」によると、86.0%が勤務中におやつを食べると答えています。また、仕事中のおやつタイムで業務がはかどると思う人も64.2%でした。
おやつを食べるタイミングは小腹がすいたときや気分転換したいとき、少し休憩したいときなどです。ただ、おやつタイムとはあくまでも仕事中に自席などでガムをかんだり、チョコを食べたりすることを指します。業務上の指示があった場合はすぐに戻れる状態です。
また、おやつについてもニオイが強くないもの、食べるときの音が大きくないものなどを選ぶのがマナーとされています。
仕事にすぐ戻れる状態であればタバコ休憩は可能
会社のルールにもよりますが、一般的には仕事にすぐ戻れる状態であれば労働時間とみなされるため、タバコ休憩に問題はないとされています。おやつタイムについても同様で、自席で簡単におやつをつまむ程度であればリフレッシュのためと判断されるケースが多いです。
ただし、長時間だったり、頻繁にタバコ休憩やおやつタイムをとったりするのは問題行動と判断される可能性があるので注意しましょう。
出典
株式会社プラネット 喫煙・禁煙に関する意識調査
ネットエイジア株式会社 非喫煙者意識調査2022
アスマーク株式会社 仕事中の間食に関するアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部