更新日: 2019.01.09 その他

車だけでなく家もエコの時代!光熱費をゼロにする家ってどんなもの?

車だけでなく家もエコの時代!光熱費をゼロにする家ってどんなもの?
ZEH(ゼッチ)住宅をご存知ですか?
 
ZEHとはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、簡単に言うと、エネルギー収支をゼロにすることを目指した住宅です。
 
省エネしながら、自らエネルギーを創ることで、消費するエネルギー量を減らしていく住宅なのです。
 
経済産業省は「エネルギー基本計画」(2014年4月閣議決定)において、「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とする政策目標を設定しています。
 
今回は、そんなZEH住宅についてどのようなものかご紹介していきます。
 
川添典子

Text:川添典子(かわぞえ のりこ)

ファイナンシャルプランナー2級

住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。

ZEH住宅とはいったいどんなもの?ZEH住宅の概要をご紹介!

生活していく上で、ばかにならないのが光熱費です。総務省統計局の調べによると、世帯数2人以上の電気代が月に1万0312円、ガス代が4725円となっています。(H29年度 総務省統計局 家計調査報告書(家計収支編))
 
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy01.pdf

 
年間で電気代とガス代を合わせて、18万0444円支払っていることになります。
 
この光熱費をゼロにするZEH住宅とは、どのようなものか見ていきましょう。
 

ZEH住宅にするための条件とは

ZEH住宅にするためには、以下の3つの条件が必須になります。
 
⒈ 断熱性能・気密性能の基準値をクリアした住宅にすること(断熱性)
⒉ 空調や照明、給湯器などの設備を高性能なものにすること(省エネ)
⒊ 太陽光パネルなどを設置する必要がある(創エネ)
 

審査が通れば、補助金をもらうことも可能

国もZEHを促進しているため、ZEHにすると補助金を申請することができます。
 
ただし、いつでも誰でも受け取ることはできず、補助金をもらうためには審査が必要になります。
 
さらに、SII(環境共創イニシアチブ)に登録されているZEHビルダーまたはプランナーによって設計・建築・改修または販売されていることが前提条件です。
 
補助金をもらうためには、ZEH認定基準をクリアし、決められた公募期間内に申請しなければいけません。
 
ZEH認定基準とは、先ほど挙げた3つの条件で、ZEHにするための数値を指します。これを満たすためには、建築会社と相談し、設備や間取りを決める必要があります。
 

補助金申請をする期間

公募期間ですが、2018年は第1次から第3次まであります。
第1次:5月28日〜6月29日
第2次:7月17日〜8月10日
第3次:8月23日〜10月5日
 
「平成30年度のZEH補助金について」
https://sii.or.jp/moe_zeh30/uploads/zeh30_pamphlet2.pdf
(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)
 
これから住宅を検討される方は、第1次は難しいですが、第2次以降の公募を検討してみては、いかがでしょうか。
 

気になる補助額はいくら?

気になる補助金ですが、いくらもらえるのでしょうか。
 
ZEH支援事業として、1戸につき70万円の補助金がでます。さらに、ZEH+(ゼッチプラス)にすると、1戸につき補助額は115万円となります。
 
ZEH+とは、より高度なZEH住宅のことを言います。どちらにするかは、建築会社と相談して決めるといいでしょう。
 

補助金申請において、注意したいこととは

この補助金申請において注意したいのが、スケジュールです。
 
先ほど公募期間について、書きましたが、公募するときには間取りだけでなく、設備まで確定しなければいけません。その理由として、ZEHの条件に「設備が高性能である」という内容が含まれているからです。
 
建築会社選びが長引いてしまうと、肝心の打合せをする時間がなくなってしまう恐れがありますので、注意しましょう。
 

ZEHにする上で、制約されるものもある

ZEH住宅には、気密性能の高さを求められますので、窓やドアの大きさに制約がでてきます。窓やドアは開口部であるため、気密性能の数値を下げてしまうことがあります。
 
そうなると、窓の数を減らしたり、小さくしたりしなければならない可能性も。
 
しかし、建築会社によっては断熱性や気密性が高い所に関しては、少々開口部が広かったり、多くてもZEHにすることができる場合があります。
 
もし、「窓を大きくしたい」などの要望がある場合は、事前に建築会社に伝えておきましょう。
 

まとめ

ZEH住宅についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
 
車も住宅もエコを意識する時代になりました。これから、エネルギーは消費していくだけではなく、自ら生み出していく時代です。
 
今、申請すれば補助金をもらえる良い機会でもありますので、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。皆さんにとって大きなメリットを感じられるはずです。
 
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー

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