更新日: 2019.01.07 その他
宿泊場所がなくてもAirbnbを使った「体験ホスト」で副収入が得られる!
「ネット+リアル副業」は、人に会うことが好きな人に向いていて、お金だけではなく豊かな交流を楽しめるという利点があります。
今回は「ネット+リアル副業」の代表格エアビーアンドビー(Airbnb)を紹介します。
Text:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
女性も多いエアビーアンドビーのホストで
エアビーアンドビーというと「民泊」を連想する人が多いでしょう。自由にできる自分の宿泊場所を持ち、法律に従って行うなら、とても魅力的な「ネット+リアル副業」です。
エアビーアンドビーに登録して、宿泊場所を提供する人を「ホームホスト」といいますが、このホームホスト、実は女性が活躍していることを知っていましたか?
エアビーアンドビーの発表(2018年3月8日)によると、世界ではホームホストの55%が女性です。日本ではホームホストの42%が女性で、年間の典型的な収益は約1万ドル(約108万円)とのことです。
つまり、エアビーアンドビーでの収入が月8~9万円になるわけですね。これは、副業としては悪くない数字ではないでしょうか?
筆者は、湘南でホームホストの女性にお話を聞いたことがあります。ゲストハウスでその方の調理した押し寿司をいただきましたが、とても美味しかったです。
そもそも異文化交流に興味があったそうです。また、料理をするのが好きで、泊まりに来る外国客に地元の野菜や魚を使った料理を振る舞うのがとても楽しいと語っていました。
ローカルの料理を目当てにいらっしゃる外国の方は多いですよね。副収入も魅力ですが、「おもてなし」による交流を楽しみたい人向きの「ネット+リアル副業」のひとつでしょう。
「体験ホスト」として副業する方法もあります
しかし、「自分には提供できる宿泊場所がないからエアビーアンドビーのホストになれない」と考えている人も多いのではないでしょうか?
実は、エアビーアンドビーには「体験ホスト」という、宿泊を伴わないホストとしての参加方法もあり、観光客におもてなしをすることが可能なのです。日本では、この「体験ホスト」の中で女性の占める率が44%とのことです。
「体験ホスト」の実例として、東京・江東区で、「サイクリング体験」を提供している女性にKaoruさんがいます。
清澄白河を自転車で巡るツアーを企画し、当地に残る伝統職人の技を紹介したり、神社仏閣、珈琲の焙煎工場などを案内したりと人気のようです。
申し込むと、自転車や軽食などを準備してくれる「サイクリング体験」が提供されます。
1人当たり7000円の参加費ですので、「参加費×参加人数」から軽食などの経費とエアビーアンドビー所定の手数料が差し引かれた分がKaoruさんの収入になります。
Kaoruさんの開催スケジュールを見ると、ほぼ毎日午前中3時間の「サイクリング体験」が予定されていますので、午後は別に仕事が可能ですね。
人をおもてなししたいし、異文化体験もしたい。それによって副収入も欲しいけれど宿泊場所がない、という人にはエアビーアンドビーの「体験ホスト」になる道もおもしろいでしょう。
ざっとエアビーアンドビーの体験コーナーを見ると、書道、茶道、着物の着付け、手芸、料理、街歩きなど、日本の文化を紹介したいという「体験」でいっぱいです。一度、自分が申し込んで経験してみるのもいいかもしれません。
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
明治大学リバティアカデミー講師・副業評論家