更新日: 2023.02.10 その他
【ハーゲンダッツ】アメリカでは「安い」のに日本では「高級」な理由は? 実際の価格を比べてみた!
また、なぜ日本とアメリカでは販売価格に差があるのかも解説していきます。日頃からハーゲンダッツの価格に疑問に感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
【日本VSアメリカ】ハーゲンダッツの販売価格を調査
今回は、日本とアメリカそれぞれの大手スーパーマーケットのオンラインショップでハーゲンダッツの価格を調査しました。
2022年1月31日時点で、イオン北海道のネットスーパー「楽宅便」では、ハーゲンダッツのパイントサイズ(473ml)は861円(税込み)で販売されています。また、同系列のイオンネットスーパー(イオン和歌山店)の販売価格は874円(税込み)とほぼ同価格でした。
一方、アメリカのスーパーマーケットチェーン「ウォルマート」のオンラインショップでは、パイントサイズ(473ml)が3.98ドルで販売されています。
2022年1月31日のドル円は1ドル130.26円なので、3.98ドルは518.43円です。日本とアメリカでは同じサイズのハーゲンダッツを購入しても、350円程度の価格差があることが分かりました。
そもそもハーゲンダッツはなぜ高いのか
ハーゲンダッツは、創始者のルーベン・マタスが「高品質なアイスクリームを作りたい」という思いから作り上げたアイスクリームです。
厳選した素材だけを使用したプレミアムアイスクリームなので、自宅用アイスクリームの中では価格が高めに設定されています。また、日本のハーゲンダッツは国内で製造され、日本国内のみで販売されています。
つまり、日本で販売されているハーゲンダッツは日本人の口に合うように製造されているのです。
ルーベン・マタスが作り出したアイスクリームを日本で再現するために、北海道東部の根室・釧路地区の新鮮で濃厚なミルクを使うなど素材にこだわっています。副原料には世界中から厳選した素材を使用しているため、どうしてもコストがかかります。
アメリカのハーゲンダッツが安い理由
ハーゲンダッツは元々高級路線のアイスクリームです。日本で販売されているハーゲンダッツは素材にこだわっているため、価格に反映されていることが分かりました。そこを考慮しても日本とアメリカとの価格差が気になる方は多いでしょう。
アメリカのハーゲンダッツが極端に安い理由は、アメリカ人のアイスクリームの消費量の多さに関係しています。
日本アイスクリーム協会によると、日本人のアイスクリームの年間消費量は6.7リットルですが、アメリカ人はその倍近くの13.1リットルを消費します。ハーゲンダッツにおいても、日本ではミニカップが売れ筋ですが、アメリカではパイントサイズを購入するのが一般的です。
アメリカはアイスクリームの購入量が多いため、多少価格を下げても十分に採算が合います。もしハーゲンダッツ社が値上げをしたら、大量に消費する分、家計への打撃が大きくなるでしょう。ハーゲンダッツ離れが予想されるため、下手に値上げができないのです。
アイスクリーム大国のアメリカでは、ハーゲンダッツを安く購入できる
アメリカでパイントサイズのハーゲンダッツを購入する場合、350円程度安く購入できることが分かりました。日本のハーゲンダッツが高い理由は素材に徹底的にこだわっている点と、アメリカと比較するとアイスクリームの消費量が少ないためです。
一般的なアイスクリームと比較すると高級なハーゲンダッツですが、素材へのこだわりを知れば納得できる価格なのではないでしょうか。
出典
イオン北海道株式会社 イオン千歳店 – ネットで楽宅便 ハーゲンダッツ パイント バニラ 473ml
イオンリテール株式会社 (イオン和歌山店) おうちでイオン イオンネットスーパー ハーゲンダッツ パイント バニラ 473ml
Walmart.com Haagen Dazs Vanilla Bean Ice Cream, 14oz
日本アイスクリーム協会 世界各国の1人当り年間消費量
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部