「出産クーポン」って結局どんなもの?「10万円」を受け取れる要件って?「所得制限」はあるの?
配信日: 2023.02.08
そこで本記事では、政府が出産クーポンを始めた背景について解説すると共に、その要件や概要について紹介していきます。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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出産クーポンとは?
出産クーポンの正式名称は「出産・子育て応援ギフト」です。給付金額は10万円で、基本的には出産応援ギフトと子育て応援ギフトの2回に分けて5万円ずつ支給されます。
出産クーポンということでクーポン等による支給が基本的ですが、自治体によっては現金で支給されることもあるようなので、お近くの自治体ではどのような支給方法になっているのか確認してみましょう。
出産クーポンを行うことの背景
出産クーポンの支給は「妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援」の一環として行われます。伴走型相談支援は、出産や子育てに関して不安や孤立感を持っている家庭に対して、自治体が相談や面談をすることで出産や子育ての見通しを一緒に立てることを目的としています。
これに対して経済的支援は、出産や育児に関する交通費やベビー用品、産後ケア、一時預かりなどの負担を軽減することが目的です。伴走型相談支援と経済的支援を併せて行うことで出産や子育てをする家庭を支えるねらいがあります。
出産クーポンを受け取るための要件
伴走型相談支援は、妊娠の届けをしたとき、妊娠8ヶ月ごろ、出産を終えた後の3回の面談をおこない、3回の面談を終えることで給付金が10万円受け取れるようになっています。具体的には、妊娠の届けをした後の面談を終えると出産応援ギフトが5万円、妊娠8ヶ月ごろの面談を受けたうえで出産を終えた後の面談を受けると子育て応援ギフトが5万円受け取ることが可能です。
面談を要件としているのは、出産クーポンがどのようなサービスなのか理解してもらうことと出産や子育てに関する相談をしやすくするためです。
また、令和4年4月以降に出産した場合に対象となります。そのため、令和3年度に出産している場合は支給対象にならないので注意しましょう。
出産クーポンに所得制限はある?
出産クーポンには所得制限はありません。そのため、要件を満たせば誰でも支給されます。
また、双子のような多胎児の場合は出産応援ギフトが5万円、子育て応援ギフトは5万円を人数分受け取ることが可能になっています。
出産クーポンはいつまで受け取れる?
出産クーポンは令和4年4月以降から令和5年3月までに妊娠・出産をした人が対象となります。
令和5年4月以降に妊娠をした人については、今後も出産クーポン事業を進めていく予定となっているようなので、今後も出産クーポンがどのように支給されるのか注視していきましょう。
出産クーポンを理解し、うまく利用していきましょう
本記事では、政府が出産クーポンを始めた背景について解説すると共に、出産クーポンの要件や概要について紹介してきました。
出産クーポンは精神的にも経済的にも自治体が支援してくれる制度なので、うまく利用したいところです。自治体によって支給方法などが異なっているので、お近くの自治体がどのように出産クーポンを支給しているか確認しておきましょう。
出典
厚生労働省 妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(出産・子育て応援交付金)
厚生労働省 子ども家庭局総務課少子化総合対策室 出産・子育て応援交付金 自治体職員向けQ&A(第3版)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部