更新日: 2023.02.06 その他
【永遠のテーマ】あなたは持ち家派?それとも賃貸派?生涯で「数千万円の差」になることも!
本記事では、“永遠のテーマ”として語られる持ち家派と賃貸派について、生涯コストやメリット・デメリットを比較して解説します。
持ち家派と賃貸派では生涯どのくらいの差になる?
持ち家と賃貸にかかる費用は、住宅ローン額や家賃額、ライフプランなどが千差万別なため一概には言えません。そのため、ここでは持ち家と賃貸にかかる費用の種類を挙げ、簡単にどちらの費用が多くかかるかを比較してみましょう。
持ち家にかかる費用
持ち家にかかる費用は、主に以下の3つです。
●住宅ローンの返済
●固定資産税
●修繕費
賃貸にかかる費用
一方、賃貸派にかかる主な費用は、以下のようなものがあります。
●家賃
●敷金、礼金、仲介手数料
●更新料
一般的に賃貸住宅の方が生涯コストが高い
持ち家は住宅ローンを完済してしまえば、その後の費用は維持費のみとなります。一方、賃貸は住み続けている間は家賃の支払いがあり、その分だけ費用が多くかかってしまいます。例えば30歳でマイホームを35年ローンで購入したとすれば、65歳でローン完済です。そして、平均寿命を加味し85歳までその住宅に住むと仮定した場合、「家賃額(年額)×20年分」が持ち家と賃貸の生涯コストの差額となります。
賃貸住宅の家賃が月額10万円の場合、2400万円の差になります。あくまで概算ではありますが、一般的に賃貸派の方が生涯コストは高くなると言えるでしょう。
持ち家派と賃貸派のメリット・デメリット
続いて、持ち家派と賃貸派のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
持ち家のメリット・デメリット
持ち家の主なメリットは、次のとおりです。
●住宅ローン完済後に自分の資産となる
●家族との思い出の場所を残すことができる
一方、主なデメリットは、次のとおりです。
●財産になる一方で、修繕などの維持費が生じる
●容易に引っ越すことができない
●ライフプランの変更がしにくくなる
賃貸のメリット・デメリット
賃貸住宅の主なメリットは、次のとおりです。
●引っ越しがしやすい・ライフプランの変更が柔軟に行える
一方、主なデメリットは、次のとおりです。
●家賃の負担が生涯続く
●年金生活を理由に賃貸契約が更新されないことがある
一般的に持ち家派の方がリスクが高い
賃貸住宅の場合、年金生活であることを理由に賃貸契約が更新されない可能性があることは大きなリスクとなるものの、容易に引っ越しができず、修繕費などの維持費が発生することを考えると、やはり持ち家の方が多くのリスクを抱えることとなります。一方で、家族と過ごした思い出の空間がマイホームとして残るのは、やはりプライスレスな財産と言えるでしょう。
持ち家派VS賃貸派に正解はありませんが……
永遠のテーマである「持ち家と賃貸どちらを選ぶか」に結論はありません。それぞれにメリット・デメリットはあるため、どちらが正解と言い切ることはやはり難しいです。しかし大事なことは、持ち家と賃貸の特性を正しく理解し、自分が納得できる選択を行うことです。家族のライフプランと合わせて、しっかり検討しましょう。
出典
厚生労働省 令和3年簡易生命表の概況 主な年齢の平均余命
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表