更新日: 2023.02.02 その他

【鬼滅の刃】「無限列車」を1時間走らせるには「会社員3万人分の労働」が必要!? 2月3日（金）の映画公開前に「ヒットの理由」をおさらい

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漫画、テレビアニメ、劇場版アニメにと、一大ブームとなった「鬼滅の刃」。人気は国内にとどまらず、2023年2月からは80以上の国と地域でワールドツアー上映が予定されています。

そんな鬼滅の刃の人気を表しているのが、2020年10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』です。邦画・洋画を問わず日本で公開された作品の興行収入で歴代1位を獲得し、その人気は至高の領域に近いでしょう。

本記事では、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入について解説します。本映画からの学びについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 興行収入1位に
2 公開から初日3日間で46億2300万円
3 1時間で6420万円を売り上げた
4 ヒットの理由をおさらい

興行収入1位に

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の日本での興行収入は400億円超です。今まで興行収入1位であった「千と千尋の神隠し」の興行収入を抜き、新たに1位となりました。また、合計で45の国と地域で放映され、海外も合わせた興行収入は約517億円です。

世界で興行収入1位の『アバター（Avatar）』の興行収入が約3770億円（1ドル130円で計算）なので、世界のトップとの差はまだまだありますが、堂々たる人気と言えます。

公開から初日3日間で46億2300万円

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は2020年10月16日（金）～18日（日）の公開3日間で、観客動員約342万人、興行収入約46億2300万円を突破しました。

1時間で6420万円を売り上げた

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、上映回数の多さでも話題になりました。1日に40回以上の上映スケジュールを組む映画館もあり、映画館も鬼滅の刃人気での売上増加に全集中した模様です。

深夜に上映していた映画館もあるため、上映期間中はほぼ休みなく、“無数の無限列車”が各映画館を走行していたことになります。最初の3日間（72時間）の興行収入は約46億2300万円のため、1時間に約6420万円を売り上げた計算です。

1時間で6420万円と聞いても数字が大きすぎてイメージしづらいかもしれませんが、会社員の平均的な時給が約2180円なので、日本の会社員3万人が1時間働いて得る金額を、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は生み出していたとも考えられます。そう考えると、無限列車がいかにお金を稼いでいるかがわかりますね。

もちろん、上映までに長い準備期間があるため、上映から最初の3日間で比較することは公平な比較にはなりません。ただし、一度無限列車が走り出すと、その影響はとても大きいことがわかるでしょう。

ヒットの理由をおさらい

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が伸びた大前提として、原作・アニメに多くのファンが存在していたことがあげられます。

しかし、ここまで映画が大ヒットした理由は、もともとの鬼滅の刃の人気に加え、さまざまな要因が重なっていると考えられます。

一つ目は、映画への集客のための「動線」です。新型コロナウイルスの流行で家で過ごす時間が長くなり、多くの動画配信サービスが人気になりました。その中で、鬼滅の刃のアニメを見る人が増え、また、アニメの続きを映画で放映することで、アニメ視聴者の動員に成功しました。

二つ目は、「拡散と露出」です。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、最初の3日で興行収入46億2300万円という勢いに乗って、さまざまなメディアで大人気映画として取り上げられました。また、多くのインフルエンサーや芸能人が鬼滅の刃のキャラクターのコスプレをSNSにアップしたり、感想を語ったりしました。このことで、映画を見ていない・最初は興味がなかった人も、話題を共有したいという思いから、映画館に足を運んだことでしょう。

三つ目は、「全集中」です。各映画館は、鬼滅の刃人気を活かし、異例の上映スケジュールを組みました。背景には、コロナ禍の影響によるハリウッドをはじめとした洋画作品の撮影中止や公開延期などもありますが、この異例の上映スケジュールのおかげでで、映画を視聴したい方を逃さず動員し、売上の増加に成功しました。

もともとの鬼滅の刃の人気とマーケティング戦略がうまく重なったことで、無限列車は、上映期間中に休むことなく、全国の映画館を走り続けられたのでしょう。2/3（金）からは『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が公開されます。公開後にどのような反響があるのか、さまざまな方面で楽しみですね。