ポケモンバトルで「賭博罪」!? 勝負に負けると所持金を取られるしくみって実際どうなの? 税金の面でも考えてみた
配信日: 2023.01.31
バトルを行うのは「ポケモン」と呼ばれるキャラクターたちです。プレーヤーはトレーナーになって自分のポケモンを戦わせますが、負けてしまうと手持ち金の半分を相手(トレーナー)に取られてしまう可能性があります。
ゲームの中の話ではありますが、これは賭博罪に該当しないのでしょうか。本記事ではポケモンバトルと賭博罪、税金の関係などについて解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ポケモンバトルの基礎知識
ポケモンバトルは、有名なゲームシリーズ「ポケットモンスター」の遊び方の1つです。プレーヤーはトレーナーになって捕まえたり育てたりしたポケモンを使って、対戦相手のトレーナーとのバトルを楽しむことができます。
・ポケットモンスターとは
ポケットモンスターは、株式会社クリーチャーズと株式会社ゲームフリークが開発を担当し、任天堂株式会社が製造・販売(発売は株式会社ポケモン)するロールプレイングゲーム(RPG)です。プレーヤーが主人公となって、ポケモンと呼ばれる謎を秘めた生き物とともに冒険を繰り広げます。
ポケットモンスターは1996年にゲームボーイのソフトとして発売され、2006年からはニンテンドーDSのソフトとしてシリーズ化。2013年には初めて世界同時発売され、2018年以降はNintendo Switchのソフトとして世界中でプレーされています。
・ポケモンバトルの概要
ポケットモンスターでは、自分が捕まえたりトレーナーとして育てたりしたポケモンをさまざまな相手と戦わせることができます。ポケモンバトルでは、ポケモンが持っている技によって相手に対する有利・不利が決まるため、より多くのポケモンを持っていると勝てる可能性が高まります。
ポケモンバトルでお金を賭けると「賭博罪」になる?
ポケモンバトルでは戦いに負けると、ゲームの中で使える所持金の半分(最大1万2000円)を取られるというルールがあります。もちろん、これはゲームの中の話ですが、現実的に考えてみると、賭博罪として罰せられるのでしょうか。
・賭博罪とは
賭博とは、「お金や物品を賭けて行う遊びのこと」です。賭博は法律で禁止されていて、違反すると50万円以下の罰金か科料(刑法185条)、常習者になると3年以下の懲役に処されます(刑法186条)。
・ポケモンバトルでのお金のやり取りは賭博?
「お金を賭けて遊ぶ行為」が賭博であることから、ポケモンバトルにお金を賭けた場合は賭博罪に問われるかもしれません。また、「たんぱんこぞう」のような子どもが対戦相手の場合もあることから、現実的に考えるとポケモンバトルはリスクが高いと考えられます。
ポケモンバトルに賞金が出た場合の税金はどうなる?
ポケモンバトルで勝利すると、数百円から数万円程度の賞金をもらえますが、その場合の税金はどうなるのでしょうか。
賞金の場合は「一時所得」に該当します。そのため、ポケモンバトルで得た賞金から経費と特別控除額(最高50万円)を差し引いた金額に対して課税されます。
ただし、一時所得の合計額が50万円(給与所得者の場合は90万円)を超えなければ非課税のため、確定申告の必要はありません。
現実世界でポケットモンスターと同じことをしてはいけない
ポケモンバトルは、世界的な人気ゲームシリーズ「ポケットモンスター」の遊び方の一つです。自分のポケモンと対戦相手のポケモンを戦わせて遊びます。
負けたほうが手持ち金の半分を取られるというルールがありますが、これはあくまでゲームの中の話です。現実の世界で同じことをすると、賭博罪に該当する可能性があるため注意しましょう。
出典
株式会社ポケモン あゆみ
e-GOV 刑法
国税庁 No.1490 一時所得
国税庁 No.1490 一時所得Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部