更新日: 2019.01.08 その他

終電を逃して路上で寝るサラリーマン!これは違法行為?男の結末とは

終電を逃して路上で寝るサラリーマン!これは違法行為?男の結末とは
都内に勤める会社員のKさんは、お酒を飲むと路上で寝る癖がありました。飲んで終電を逃した時は、始発までちょうど良いポイントで一眠り。
 
タクシー代や、ホテル代わりにするマンガ喫茶代金を節約するためです。
 
そんなKさんですが、ある日とんでもない目に遭ってしまいました。Kさんのトラブルと、事の一部始終、法律的な解釈をみてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

実話 会社員のKさん(25歳・男性)。目が覚めたのは渋谷の路上

Kさんはある夏の朝、気づいたら渋谷の路上で寝ていました。
 
必死に記憶をたぐり寄せます。「昨日は深夜まで飲んで、その後もう一件はしごして、解散した後ラーメン屋さんに行って…」
 
Kさんはその後に、「路上で寝よう」と思って寝てしまったことを思い出しました。
 
実はKさん、路上で寝たのは初めてではありません。飲み会で終電を逃した時は、始発まで、ビルの踊り場や路上で寝ることがしばしばです。
 
Kさんいわく、屋外で寝る際は人通りが少なく、狭く、雨風がしのげる所を選ぶのだそうです。路地裏のビルの踊り場などは、ベストポイントです。
 
その日は交番近くに、通りに面した隙間があったので、そこで寝ていました。渋谷は今まで寝ていた所と比べて人通りが多く、ガラの悪い人たちもたむろしていたので、交番の近くを選んだと言います。
 
深夜の3時頃、Kさんは自分のかばんをまくら代わりにして眠りました。
 

「かばんが無い!」中にはパソコンやスマホ、財布など…貴重品の全てが

Kさんは熟睡し、朝の6時頃に小鳥のさえずりで目が覚めました。そして、しばらくして気が付きました。
 
「かばんが無い!」
 
Kさんが頭の下に敷いていたかばんがありません。中には、会社のパソコンと自分のスマホ、現金1万円ほど入った財布がしまわれていました。Kさんの貴重品のほとんどがそのかばんに入っていたのです。
 
Kさんは慌てて交番に行きました。事情を説明すると、警察官からは「よくあるんですよね。気を付けてください」と言われました。20分ほどやり取りをして、被害届を提出したそうです。
 
Kさんはスマホの使用を止めるために、携帯電話会社に足を運びました。携帯電話会社ではパソコンや電話を貸してもらったと言います。まず、Kさんは会社の先輩に電話をし、迎えに来てもらってお金を借りました。
 
幸いにも家の鍵はポケットに入っていたので、Kさんは無事自宅に帰ることができたそうです。
 

結局、かばんは見つからず。「運転免許証と保険証は両方持ち歩かない方がいい」

結果から言うと、Kさんのかばんは見つかりませんでした。
 
そのため、キャッシュカードを止めたり、運転免許証、保険証の再発行の手続きをしたりするのがとても手間だったと言います。特に運転免許証の再発行は大変で、時間がかかるうえに自宅から離れた免許センターに通うのがつらかったそうです。
 
また、パソコンやスマホを新しく買う必要があったので、総額で20万円ほどかかりました。
 
これを機に、Kくんは反省し、路上で寝ることはなくなったといいます。
 
そして今回のことでKさんが学んだことが2つあります。「持ち歩くなら現金よりクレジットカードの方が安全」ということ。もうひとつは、「運転免許証と保険証は両方持ち歩かない」ということです。運転免許証と保険証の両方が無い場合、再発行がとても面倒になります。
 
Kさんは、この一件から、運転免許証か保険証のどちらかは家で保管するようにしているそうです。
 

路上で寝るのは軽犯罪に当たる可能性も。終電を逃したら、一晩過ごせる安全な場所で朝を待とう

豊かな自然に囲まれた地方で育ったKさんは、朗らかでのんびりとした人柄です。
 
どこでも眠れるマイペースさも魅力ではありますが、やはり最低限の警戒心は持たないといけませんね。
 
ちなみに、ビルの踊り場などで寝ることは問題がないのか弁護士の先生に聞いたところ、論理的には不法侵入にあたる可能性があるそうです。また、路上で寝ることも軽犯罪にあたる可能性があるとのこと。
 
皆さんも終電を逃したらくれぐれも道端で寝たりせず、タクシーを利用するか一晩過ごせる安全な場所で朝まで過ごしましょう。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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