車の買い替えで「下取り」を選択すると損をする?メリットとデメリットを確認してみよう

配信日: 2022.10.27

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車の買い替えで「下取り」を選択すると損をする?メリットとデメリットを確認してみよう
車を乗り換える際、今まで乗っていた車をどのように処分するか、迷われたことはありませんか? 新しい車を購入する場所で下取りをしてもらうという選択が一般的ですが、実はよく調べずに下取りに出すと気づかないうちに損をしている可能性もあります。
 
本記事では、車の買い替え時における下取りのメリットとデメリットを確認するとともに、少しでも高値で下取りしてもらうための方法について紹介します。

執筆者:齋藤彩()

下取りのメリットとデメリット


 
まずは下取りのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
 

メリット1 同じ店で購入と売却の手続きができる

車の下取りとは、新しい車の購入を前提条件として、現在乗っている車をディーラーなどに買い取ってもらうことを意味します。新しい車を購入する店で、現在乗っている車の処分を含めワンストップで手続きできるのがメリットと言えます。
 

メリット2 納車まで今の車を乗り続けられる

下取りを選択すれば、新しい車が納車されるまで、車が手元から無くなってしまう空白期間が生じるリスクはほとんどありません。通勤通学などで日常的に車を使う場合には有効な選択肢と言えるでしょう。
 

デメリット1 下取り価格が不透明

下取りのデメリットとしてまず、価格の査定根拠が不透明になりがちということが挙げられます。新たに購入する車の見積書に下取り額が含まれてしまい、今乗っている車の「本当の価値」が曖昧なまま手続きが進んでしまう可能性があります。
 

デメリット2 購入する車の値引き幅が少なくなってしまう可能性

悪質な業者に下取りを依頼した場合、下取りする車の価格と購入する車の値引き額を意図的に「操作」して、購入価格を安く見せてくる可能性もあります。購入する車の値引き額を大きく見せて下取り価格を安く操作する、もしくは逆に値引きを抑えて下取り車を高くするなどといった「数字のトリック」にだまされて、気づかないうちに損をするリスクがあるのです。
 

デメリット3 下取り価格の全額が次の車に充当される

基本的に下取り車の価格は、新たに購入する車の購入価格に充当されます。一部のお金を手元に残しておきたいと希望しても、認められない可能性があります。
 

下取りではなく買い取りという選択肢も検討しよう

下取りのメリットとデメリットを把握した上で、下取り以外の代表的な選択肢である「買い取り」にも目を向けてみましょう。
買い取り専門店などに車を持ち込んで売却する「買い取り」の主なメリットとデメリットは、以下の通りです。
 

最大のメリットは「買い取り価格」

買い取り店舗の最大の特徴は、下取りよりも高値で車を買い取ってくれる可能性があることです。中古車買い取り店の一般的なビジネスモデルは、できるだけ多く買い取った車を短期間で売却して少額の利益を積み重ねる、いわゆる「薄利多売」です。
 
多少、高値で買い取りしたとしても在庫を長期間抱えるリスクを極限まで減らせるので、その分をユーザーに還元できると考えられます。買い取りであれば、インターネットを通じて事前に複数の業者に見積もりを依頼し、査定額の最も高い業者に売ることができます。
 

デメリットも把握しておこう

買い取り店が算出する買い取り価格は基本的に「その時の相場」によって計算されるため、提示された金額に納得したら数日以内に車を業者に引き渡す必要があります。場合によっては、新しい車が納車されるまで手元に車がない空白期間ができてしまうのがデメリットです。
 

買い取り価格を把握した上で下取り交渉をするという方法も検討しよう

現在乗っている車を下取りするべきかどうか悩んだら、買い取りの選択肢を含めて検討し、両者のメリットとデメリットを比較してみましょう。
 
車を購入する商談がまとまる前に買い取り相場を把握しておけば、下取り価格が提示された際に価格の交渉も可能になります。本記事で紹介したポイントを踏まえ、しっかりと対策を講じた上で賢く車を乗り換えるよう心がけましょう。
 
執筆者:宇野源一
AFP

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