更新日: 2019.01.09 その他
ショックを最小限にするために知っとこう!不動産売却する前に注意したい5つのポイント
これらのようなことが起きたとき、自宅の売却を検討しなければいけません。ただ、いざ売却しようとしたら、なかなか売れない、希望の金額で売れないなんてこともあります。
何もわからないまま動いてしまったために、予想以上に費用がかかってしまった、という人もいます。大きい金額が動く売買ですから、なるべくスムーズに売却したいですよね。
不動産の売却をする前に気をつけるべき5つのポイントを今回、ご紹介していきます。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
不動産売却前に気をつけるべき5つのポイント!
1.売りに出す物件について把握しておこう
一戸建てや土地を売却するには、売りに出す物件についてしっかりと把握しておくことが大切です。なぜかというと、登記されている内容と物件の現況が異なることがあるためです。
登記簿に表記されている地目や土地の広さ、所在地など現況と差異がないか確かめる必要があります。そのほかにも、物件の中には測量がされていないものや境界線があいまいなものもあります。
これらを確認せず売買してしまうと、買主とのトラブルになりかねるので、あらかじめ確認しておきましょう。そのほか登記されていない増築があるか、抵当権はついていないか、確認が必要になるので、すべて専門家に相談しましょう。
2.売却にかかる費用をあらかじめ確認しよう
不動産を売却するのにも費用がかかります。なので、売却価格がそのまま手元に入るわけではなく、そこから費用が引かれていくものと考えてください。
不動産売却でかかるのが、仲介手数料です。仲介手数料の計算方法は「売却価格×3%+6万円」でこれに消費税をかけた金額になります。
さらには、売買契約書に貼る印紙税や、売却して利益が出た場合、譲渡所得税もかかります。しかし、譲渡所得税は一定の要件を満たせば、特別控除が適用されます。マイホームを売った時に、所有期間の長さに関係なく、譲渡所得から最高3,000万円までを控除することが可能です。控除を適切に利用して、出費を抑えましょう。
3.売却前にかかりそうな費用も把握しよう
自宅の場合だと、あまりにも家の中が汚れていたり、傷ついていると、せっかく内覧に来てくれた買主の印象を悪くしてしまいます。
状況に応じてクロスの貼り替えやハウスクリーニングをすることがありますので、必要な場合はその費用もみておきましょう。あまりにも古い場合は解体してしまう方法もあります。
そして土地を売却する場合は、測量がされていなかったり、境界がなかったりすると、それらを確定させる必要があります。
その場合、専門家に依頼することになるため、数十万かかります。
4.売却価格の相場を把握しておこう
売却する前には査定をしますが、査定価格と実際に売れる金額は異なります。相場よりあまりにも高く売り出してしまうと反響が薄くなってしまいます。
売りに出す金額が相場と合っているのか、業者さんに調べてもらいましょう。
5.業者選びをできる限り慎重に行う
業者さんを選ぶときは、複数の業者さんに依頼をすることをおすすめします。少なくとも3社は比較するべきです。もちろん余裕があれば、比較する業者さんを増やしても大丈夫です。
査定価格を高く見せて早く契約しようとする業者さんも中にはいます。
しっかりと査定書を作ってもらい、近隣の相場やなぜこの価格なのか根拠を説明してもらうようにしましょう。
あとは、基本的なことですが電話やメールもスピーディーに対応してくれたり、しっかりとデメリットも伝えてくれて、かつ知識の豊富な業者さんを選びましょう。
まとめ
不動産を売却をするのにもお金はかかりますし、そのままで売りに出せないこともあります。
何も知らずに売りに出そうと思うと、あれこれと費用がかかってしまい、これから新しく購入する物件の価格にも大きく響いてしまいます。予想外の出費がかさんでしまうと、ショックが大きいかと思います。
不動産売却は業者さんや専門家にほとんど依頼するかたちになりますが、どのような費用がかかるかだけでも知ることで、家計の予測ができるのではないでしょうか。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー