更新日: 2022.10.23 キャッシュレス
【鉄道をよく利用する人必見!】交通系ICカードの「オートチャージ」のメリット・デメリットとは?
交通系ICカードはプリペイド型であるため原則として事前のチャージが必要ですが、オートチャージ機能を使えばチャージする手間がなくなります。
オートチャージを利用するメリットは以下の3つです。
(1)改札を通るだけで自動的にチャージされる
(2)カードによってはオートチャージでポイントがたまる
(3)モバイルSuicaやモバイルPASMOへのオートチャージもできる
目次
(1)改札を通るだけで自動的にチャージされる
オートチャージを設定すると、改札を通るだけで自動的にチャージされます。改札入場または出場時に、残額が2000円以下だったら3000円チャージするなど、金額や条件を決められます。設定金額の変更は、駅の券売機や窓口、専用機などでの手続きが必要です。
ただし、交通系ICカードによってはチャージ金額の変更ができないといった制約もあるので注意しましょう。また、対応エリア外に行くと自動チャージされません。
例えば、SuicaやPASMOでは以下のエリアが自動チャージの対象です。
・首都圏のSuica、PASMOエリア
・仙台のSuicaエリア
・新潟のSuicaエリア
(2)カードによってはオートチャージでポイントがたまる
連携したクレジットカードによっては、鉄道を利用するだけでポイントがたまるものもあります。例えば、Suicaではカードの種類を問わずオートチャージされるたびにJRE POINTがたまります。
PASMOの場合はクレジットカードによってポイントがたまるもの、たまらないものにわかれるため、カード選びに注意しましょう。PASMOを使う人は、できる限り沿線私鉄が発行するクレジットカードを選ぶのが無難です。
沿線各社が発行するクレジットカードを発行すれば、ポイント加盟店やグループ店舗でポイント還元率が上がるので、1枚持っておくと便利でしょう。チャージだけでなく、定期券の購入でポイント還元率が上がるカードもあります。
(3)モバイルSuicaやモバイルPASMOへのオートチャージもできる
モバイルSuicaやモバイルPASMOへのオートチャージもできます。モバイルSuicaを使っている人は、ビューカードを発行してモバイルSuicaの会員情報に登録すれば利用可能です。
モバイルPASMOの場合、一体型PASMOでない交通事業者が発行するカードが必要になる点に注意しましょう。
鉄道をよく利用する人は検討の余地あり
オートチャージは、使いこなせる人には便利な機能です。朝晩の混雑時や急いでいる時に限って「残額不足」で改札を通れないというアクシデントに見舞われるもの。オートチャージを導入していれば、こうしたストレス因子を取り除きスムーズに改札を通過することができるでしょう。
ただし、以下のようなデメリットもあります。
・定期券の有効期限が切れたことを忘れやすい
・対応するクレジットカードには年会費がかかるものが多い
・鉄道の利用頻度が少ない人には不向き
新型コロナウイルス感染症の影響で在宅ワークがメインになり、そもそも定期券を購入しなくなったという人もいます。外へ出掛ける機会が減っている人は、オートチャージの恩恵を受けられる機会は少ないでしょう。
買い物やお出掛けなどで鉄道をよく利用する人は、年会費をはじめとしたコストと持つメリットを比較した上で、オートチャージの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社パスモ PASMOオートチャージサービス
株式会社ビューカード オートチャージご利用可能の場所・エリア
執筆者:北川真大
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種