更新日: 2019.01.10 その他
夫よりよほど頼りになる!ママの強い味方『子育て支援タクシー』ってなに?
現代は仕事をしているママも多く、子どもの病気やいざというときは、どう対処してよいのか、大変な思いをすることもあるのでは。
また、子育て中はパパも働き盛り。いざ! というときに、連絡がつかなかったり、都合が悪くなったり。シングルマザーも多いですよね。そんなとき、子どもではなく自分が泣きたくなります。
都心部では、車離れが目立つ昨今。夜中に何かあったときの移動手段はやはり車。最近ではタクシー会社が、子育て支援をしているところもあるようです。
Text:寺門美和子(てらかど みわこ)
ファイナンシャルプランナー、相続診断士
公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
※確定拠出年金相談ねっと https://wiselife.biz/fp/mterakado/
女性のための電話相談『ボイスマルシェ』 https://www.voicemarche.jp/advisers/781
東京ハイヤー・タクシー協会の『子育て支援タクシー』
忙しいとき、困ったときに、送迎サポートがあるとありがたいものです。我が家はとても小さいのですが、マンションのフロントにコンシェルジェの人が居て、生活のサポートをしてくれるのが便利で引越ができません。
なかでも一番利用するのが、タクシーの呼び出しサービス。インターフォンで依頼をすると呼んでくれます。急いでいる、荷物が多い、具合が悪いときなど、ちょっとしたサポートでもゆとりができ、その後の1日が元気になります。
ましてや、妊娠中や子育て中の人はその恩恵をたくさん受取っていただきたいですね。
最近では各タクシーグループ各社が、子育て家庭の送迎をサポートする「子育て支援タクシー」サービスがあるそうです。私の友人も陣痛時、この制度を利用して病院へ向かったとか。「あてにならない夫よりよほど頼りになる」と言っていました。
この制度は、一定の研修を受けた乗務員を用意したり、助産師会の講習を受けたオペレーター・乗務員が対応してくれたりするグループ会社もあるとか。
そして何より、事前登録をすれば、配車時にいちいち住所などを告げずに、自宅とかかりつけ病院までの輸送をしてくれることも可能だそうです。登録は無料とのことなので、ひとまず登録だけでもしておくとよいかもしれません。
先日も電車の中で出産したニュースが流れました。また調べてみると、タクシー内で出産することも結構あるのですね。
電車出産も隣に偶然元看護助手がいらしたり、タクシー出産も講習を受けた運転手さんがいたり、やはり知識がある人が側にいることの大切さを感じます。各社のサービスは以下のようになります。
<日本交通:陣痛タクシー>
・2012年のサービス開始以来、累計で10万件以上の登録実績。
・現在都内の妊婦さんの30%が登録。
・オペレーターが365日、24時間対応。
・「陣痛タクシー」専用の回線がある。
・自宅、病院の事前登録で道案内が不要。
・日本交通の全ドライバーが助産師による妊婦さんの送迎講習を受けているので、万が一の場合にも安心。
・登録者にマタニティギフトのお届け(産前産後に役立つグッズ)。
・23区、三鷹市、武蔵野市。
<荏原交通:陣痛タクシー>
・オペレーターが365日、24時間対応。
・品川区、目黒区、大田区、世田谷区。
<京王自動車:はぴママサポートタクシー>
・妊娠中の外出、陣痛時、入退院時の送迎、乳児健診などのお子さまとの外出。
・登録時「自宅」「病院」「ほか1カ所」の登録で道案内なしで利用可。
・妊婦さん担当乗務員は全員、公益財団法人東京防災救急協会(東京消防著所轄)公認のマタニティーサポート講習を受講。
・京王線、中央線、青梅線沿線、町田市、都内の一部、相模原市緑区、中央区(一部除外あり)。
<国際自動車:マタニティタクシー>
・専用ダイヤル、24時間365日対応。
・後払い可能。
・陣痛時、送迎講習を受けたドライバーがお迎えに。
・事前登録で病院まで道案内不要。
・防水シート完備。除菌・消臭を行った車でお迎えに。
<大和自動車交通:たまごタクシー>
・24時間365日対応。専用ダイヤルで優先的に配車。
・事前登録で道案内不要。
・後払いも可。
・全車に防水シート常備、出産間近でも安心。
・助産師会の講習を受けた乗務員が対応。
・東京23区(一部除外あり)北多摩交通圏内
<チェッカー無線共同組合:子育て支援>
・事前登録で自宅への配車がスムーズ。
・エクシードキャブ(黒塗り)利用、一般のタクシーと同じ料金で選ばれたドライバー、また環境に優しいエコカーやグレードアップされた車両を用意。
・女性ドライバーのリクエスト可能。
<帝都自動車交通:ファミサポタクシー『こうのとり編』>
・妊娠中の検診、陣痛時や入院時、産後の乳児健診などの産前産後。
・自宅、病院、など計3カ所の事前登録で道案内なし。
・24時間365日対応。
・品川区、港区、千代田区、中央区、墨田区、江東区対応。
<東京無線協同組合:プレママ安心タクシー>
・東京無線の選抜乗務員であるタワーリーダー資格を有する乗務員が対応。
・乗車の際は、乗務員が荷物運びなどサポート。
・破水などで車内が濡れても、お客さまの負担なし。
・自宅と病院の事前登録で簡単にタクシーを呼べる。
・24時間配車対応。
・定期健診、お買いものにも。
・都内23区、武蔵野市、三鷹市。
<日の丸交通:子育てタクシー>
・下記『子育てタクシー協会』加盟に準ずる。
地域などの限定や、各社HPをみると力の入れ具合がわかりますので、比較してみると面白いと思います(サービス内容は各社HPより)。
全国ネットの一般社団法人全国子育てタクシー協会も
首都圏限定ではなく、全国ネットのサービスもあります。こちらの協会が主催する「子育てタクシードライバー養成講座過程」を修了したドライバーが専門に乗車し、小さな子どもや保護者、妊婦さんに優しいタクシーです。
小さな子どもを連れての外出は、荷物が多くなり苦労もあり、また気も使うことでしょう。
しかし、その状況を事前に理解してくれているドライバーさんなら、ホットできますね。ただでさえ、日々気を使っているママさん。少しでも楽な環境を整えてください。
この協会は、タクシー会社と子育て支援団体の橋渡しをしてくれているので、研修内容が充実し情報の共有もしているそうです。これからますます発展をし、子育ての応援をしてくれることを願います。
この協会のサービスは4コースあります。
<かんがるーコース>
通院や検診、幼稚園の送迎やお買物、お出掛けなど。リクエストに応じて、玄関先までベビーカーや荷物を運んでくれます。
<ひよこコース>
あらかじめ保護者からの予約で、お子さんの1人での移動のお手伝い。事前に打ち合わせを行ったうえでの利用となります。送迎先に事前に担当ドライバーの知らせもあり、送迎後は指定場所へ終了報告のサービスも。急な残業などの際に、保育園から実家などへの送迎も可能となり、働くママには強い味方です。
<こうのとりコース>
陣痛が始まった際に、事前に登録していた産院などへの移動手段として利用できます。
<ふくろうコース>
夜間の急な発熱などで、救急車を呼ぶほどでもない症状のとき。急なトラブルで子どものみの送迎も可能。いざというときの保険です。
(一般社団法人全国子育てタクシー協会HPより)
加盟している会社は、全国子育てタクシー協会HPより閲覧できます。
子ども1人の送迎には不安がありますが、近くに両親や頼れる人がいなくて困っているママはたくさんいると思います。
このようなサービス広がっていくことが、少子化の歯止めにもなるのではと思います。子どものいない私ですが、少しでも子育てにお役に立てる情報を発信していきたいと思います。
Text:寺門 美和子(てらかど みわこ)
ファイナンシャルプランナー/公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事(R)上級プロ夫婦問題カウンセラー