更新日: 2019.08.30 家具・片付け

ごみ置き場でまだ使えるテーブルを発見 こっそり持ち帰ったら罪になるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 石垣美帆

ごみ置き場でまだ使えるテーブルを発見 こっそり持ち帰ったら罪になるの?
ごみを捨てに行ったら、まだ使えるきれいな家具や家電がごみとして捨てられているのを見たことはありませんか?

「あっこのテーブルちょうどいいサイズ…」

もし、ちょうど自分が探していた家具があった場合、勝手に持ち帰ったら罪になるのでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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石垣美帆

監修:石垣美帆(いしがき みほ)

弁護士

中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

ごみ置き場でごみとして捨てられている家具や家電をこっそり持ち帰ったら「窃盗罪」になるのでしょうか。弁護士の石垣美帆先生にお伺いしました。

このようなケースの場合、ごみは占有者所有権を放棄していると捉えられるので、基本的には窃盗にはあたりません。ごみに財産的価値がないため、違法にならないのです。
 
ただし、自治体によっては条例などにより持ち去り禁止とし、罰則を設けているところもあるようですのでご注意ください。
 
なお、マンション敷地内などにある立ち入り禁止のごみ捨て場に入っていくと「建築物侵入罪」または「軽犯罪法違反」にあたります。
 
また、話は変わりますが、他人の出したごみをあさって、個人情報を得るとプライバシーの侵害になります。「ごみだから、誰がどうしてもいいんでしょう」ということにはならないので、気をつけましょう。
 

2人用ソファは1600円!粗大ごみを出すにはお金がかかる

ここからはごみを捨てる側の話になりますが、大体どこの地区でも粗大ごみを出すにはお金がかかります。
 
一般的な仕組みとしては、申し込み後、粗大ごみに「有料粗大ごみ処理券」を貼って出します。この「有料粗大ごみ処理券」は大抵の場合200円と300円の2種類があり、自分が出す粗大ごみの手数料の分だけ貼らなくてはいけません。
 
東京都千代田区の主な品目別の手数料を例に出すと、布団やイス、掃除機等の処理手数料は300円、自転車(16インチ以上)、ソファ(1人用)等は600円、机やシングルベッドは900円、ソファ(2人以上用)、ソファーベッド等は1600円、箱物家具(高さと幅の合計が360センチメートル以上)等は2200円です。
 
数百円の出費ならしょうがないかなと思いますが、ごみを出すのに数千円かかると少しもったいない気がしてしまいますね。
 

きれいな家具や家電ならリサイクルショップに出した方がいいかも?

もし捨てようと思っている家具や家電がきれいな状態なら、ごみに出すよりもリサイクルショップで売った方がお得な場合があります。
 
一般的な相場として、ノーブランドの家具や家電の査定額は購入金額の0~20%。ブランド家具の査定額は購入金額の0~40%くらいと言われています。ただし、家具の中でも通販メーカーの組み立て家具は、買取不可の場合が多いようです。
 
中古家具や家電の買取相場は地域やお店によってまちまちなので、相場を知りたければ複数社で見積もりを出してもらう必要があります。
 
できるだけ高く買い取ってもらいたいなら、個人がやっているリサイクルショップや、小さなリサイクルショップがおすすめです。このようなリサイクルショップは買取に力を入れていることが多いので、近所にあるなら試しに見積もりをしてもらってはいかがでしょうか。
 
リサイクルは「思った以上に値段がつかない…」と感じることが多いでしょう。
 
しかし、不要な家具をまとめて売ることでそれなりのお金になることもあります。全然値段がつかない家具もあれば、そこそこの査定額になる家具もあるかもしれません。数撃てば当たるの精神で挑戦してみましょう。
 

お目当ての家具を粗大ごみ置き場で見つけたら、基本的には持ち帰ってもOK

粗大ごみ置き場にごみとして出されている家具や家電は、条例などにより禁止されていなければ、持ち帰っても問題がないことが分かりました。
 
自分が欲しいと思っていた家具の代わりになりそうなものが置いてあったらラッキーですよね。元の持ち主に感謝しつつ持ち帰りましょう。
 
また、ごみを捨てる場合、粗大ごみとして出すのはお金がかかります。もしきれいな状態であればリサイクルショップに出したり、友人や知人に譲ったりするのもおすすめです。無料で処分できるうえにお金をもらえたり、喜んでもらえれば一石二鳥ですよね。
 
家具や家電を処分しようと考えている人は、ぜひ検討してみてください。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部
監修:石垣 美帆(いしがき みほ)
弁護士
中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。