更新日: 2019.03.12 その他
外出は楽しい!ウィンドーショッピングは、節約にお勧めです。
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
クローゼットは満杯状態
家計について相談に来られたマダムBさんは60歳代。年金生活に向けて、家計をスリム化したいというご希望でした。
以下は、BさんとFP宮崎の会話です。
FP宮崎:最近、お洋服は買われましたか?
Bさん:買っていません。大好きなデパートにも行っていません。見たら欲しくなりますから。お買い物はネットか通販。高額なものは控えています。
FP宮崎:我慢して家に籠っていると、ストレスが溜まりますので、出かけてください。
Bさん:そうですね。家にいる時間が多いので、ついつい食べてしまって、太りました。それで食費が多いのかしら?
FP宮崎:デパートで買い物してくださいとお勧めしているのではありません。外に出かけて街を見ながら歩けば、運動になって健康的ですし、ウィンドーショッピングは日頃のコーディネートやご自身のワードローブを見直すきっかけになりますよ。洋服の売り場で欲しい洋服を見つけた時、少し思い出してみてください。ご自分のクローゼットに似たようなものをお持ちのはずです。
Bさん:そうね。クローゼットは、いっぱいなの。日頃着る服は同じものになってしまうのに……。
クローゼットがいっぱいになるほど洋服たくさん持っているマダムも、もっと欲しいという欲求があります。このケースでは、「自分はたくさん持っている」ということを自覚する必要があるのです。買物をする前に、自分の持ち物をチェックすることは大切です。これは無駄遣いの防止になります。「持っているのに、また買ってしまった!」。これは洋服だけに限らず、食料品にも当てはまります。食料品を買い過ぎて処分したことはありませんか?
コストパフォーマンスを考える
ウィンドーショッピングをしていて、素敵なコーディネートに出会うことがあります。この組み合わせが今年の流行~というお手本を知ることができれば、それを参考にして、「手持ちのアレとコレを着てみよう」という気分になります。お金を使って新しい洋服を買わなくても、パンパンのクローゼットの中で忘れられていた洋服たちが、日の目を見る可能性が高くなると思います。
「持っているのに使わないこと」が一番勿体ないのです。コストパフォーマンスを考える時、使う頻度が多いモノなら、多少高額でも値打ちがあります。「しっかり使って元を取る」という視点を持つことは重要です。
マダムがデパートに行けない理由は、「欲しいものを見つけてしまい、我慢しないといけないのでは?」という危惧でした。その結果、ネットや通販でのお買い物が多くなりました。ネットでの買い物や通販はとても便利なものです。ですが対面で買い物をすると、店員さんとの会話・試着といった購入までのプロセスがあります。会計時もお金を財布から出し、商品を包装してもらって持ち帰る。これらの行為を経たほうが「買物した」印象は強くなります。結果的にクローゼットで忘れられる確率も低くなり、節約につながるのではないかと推察します。
【節約視点で見たウィンドーショッピングの効用】
- ①街歩きは運動になって健康的。家にいてつい食べてしまう時間が短くなり、食費を節減できスタイルも良くなるかも!?
- ②ウィンドーショッピングに出かける前に自分が持っている服を点検すれば、無駄遣いの防止になる。ネットや通販で無駄な買い物もしなくなる。
- ③ウィンドーショッピングで流行のコーディネートを知ることができ、手持ちの服を活かすことができる可能性が高くなる。
- ④気に入ったものが見つかって買い物をした場合も、対面で買い物をすることにより、長く大切に使うという意識をもつことができる。