最終更新日: 2020.05.29 公開日: 2020.06.01
暮らし

東京に次いで転出者よりも転入数が多い「神奈川県」どの県からの転入超過数が多いの?

日本は人口が減少し始め、過疎化に悩んでいる地域もある一方で、人が増え続けている魅力ある地域もあります。日本のどこが魅力あるのかを知るには、人の動きを確認するとわかりやすいです。
 
そこで、統計データをもとに都道府県ごとの人の転入出状況を確認してみました。地域によって暮らしに必要な資金の計算も違ってきます。転出入の計画のある方は、事前に確認してみてください。
 
今回は、その中でも転入者が転出者を上回っている神奈川県の魅力度を確認してみました。
 
松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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神奈川県は転入者も転出者も男性が多い

人口は出生や死亡による自然増減と、人の移動による社会増減によって変化します。
 
今回取り上げるのは社会増減のみですが、人の移動は人の意思によってすることから、地域ごとの人気の有無が良くわかります。魅力のある(住みたい)地域は転入者が増えやすく、魅力のない(住みたくない)地域は流出者が増えやすくなります。
 
まずは総務省の住民基本台帳人口移動報告から、2019年の神奈川県内での移動者数、神奈川県への転入者数、神奈川県からの転出者数、転入超過数を確認してみました。
 
県内移動者……県内で市区町村の境界を越えて住所を移した人
他都道府県からの転入者……他の都道府県から神奈川県内へ住所を移した人
他都道府県への転出者……神奈川県から他の都道府県へ住所を移した人
転入超過数……転入者数から転出者数を引いた数で転入超過数がマイナスは転出超過を示す
 


 
2019年の1年間に、神奈川県は他の都道府県から23万7890人が転入しており、神奈川県内では22万1908人が県内の市区町村から他の市区町村へ移動しています。横浜市と川崎市、相模原市の場合、それぞれの市内で違う区へ移動した場合も含みます。
 
そして、他の都道府県へは20万8281人が転出していることで、神奈川県の1年間の転入超過数は2万9609人となっています。性別では男性1万4689人、女性1万4920人で、特に偏りはありませんが、転入者と転出者はどちらも男性のほうがかなり多くなっています。
 
人口減少している時代ですが、神奈川県には継続的に転入者が多く、東京都に次いで2番目に転入超過数が多くなっています。

神奈川県への転入は西の東海・近畿地方から、そして転出は隣の東京へ!

では神奈川県の転入超過はどこが要因となっているのでしょうか? 神奈川県への転出超過数が特に多い都道府県と、特に少ない都道府県を探してみました。
 


 
神奈川県の場合、転入超過の主な地方は西の東海地方と近畿地方からで、超過数の多い順に静岡県・愛知県・大阪府となっています。いずれも神奈川県とは東海道新幹線等の大動脈でつながっているので、心理的に神奈川県は移動しやすい行き先なのかもしれません。
 
一方で東京都に対しては転入超過数がマイナスで、1年間で2713人も転出超過しています。神奈川県にとって転入超過数がマイナスなのは東京都だけです。転入超過数が2番目に少ない徳島県は、転入者も転出者も少ないので、転入超過数も少なくなっています。

神奈川県は2019年1月から転入超過を継続中!

最後に神奈川県の転出入状況を月ごとに15年間(180ヶ月)調べてグラフにしてみました。1つ目のグラフが直近の2015年4月からの5年間(60ヶ月)、2つ目はその前の2010年4月からの5年間、3つ目はさらに前の2005年4月からの5年間です。
 


資料:総務省「住民基本台帳人口移動報告(各月の月報)」
 
神奈川県は東京都や大阪府と同様に、毎年3月、4月に大きな転入超過となっています。就職や進学で転出者を大きく上回る転入者がいるのでしょう。その他の月はマイナスも意外と多いですが、現在は2019年1月から直近の2020年3月まで15ヶ月連続で転入超過が続いています。
 

資料:総務省「住民基本台帳人口移動報告(各月の月報)」
 
2012年は3月と4月のみ転入超過で、他の10ヶ月はすべて転出超過となっています。それでも年間で見ると8602人も転入超過になるので、年度替わりの大移動は統計上に大きな影響を与えています。
 

資料:総務省「住民基本台帳人口移動報告(各月の月報)」
 
2006年9月から2009年6月までは34ヶ月連続で転入超過を継続していましたが、2009年7月からの半年間は5回も転出超過の月がありました。
 
この頃の日本はリーマンショックにより景気悪化や株安が起き、民主党への政権交代がありました。東京都も転出超過となっており、都市から地方への動きが盛んだったのかもしれません。
 
15年間(180ヶ月)を月ごとに見ると、転入超過が多い月は3月(15回すべて)、4月(14回)、5月(13回)で、逆に転入超過が少ない月は7月と12月(5回)です。180ヶ月のうち57ヶ月で転入超過数がマイナスとなっており、神奈川県でも自然に人が集まって人口が増えていく時代は終わっています。
 
ただし、これだけ人口が増えたということは、物価や家賃にも大きな影響があるでしょう。こういった場合、他県と比べると割高になる傾向がありますので、転入が決まった際には、暮らしに必要な資金はいくらなのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
 
県内に魅力のある市町村は多いので、政治や経済が好転すれば、安定した転入超過時代がまた来るかもしれません。
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者

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