更新日: 2020.05.08 その他

行き先が多すぎて迷ってしまう東京メトロ駅ランキング!

執筆者 : 松浦建二

行き先が多すぎて迷ってしまう東京メトロ駅ランキング!
都心の鉄道は路線が複雑に入り組んでいるため、使い慣れていないと誤った行き先の列車に乗ってしまい、目的地にたどり着かないこともあります。
 
特に年度初めは慣れない移動が多いのではないでしょうか。なかなかたどり着けず、電車賃が多くかかってしまうことも……。そこで目的地へ確実にたどり着けるよう、注意喚起の意味も込めて、行き先が多すぎて迷ってしまう東京メトロの駅ランキングを作成してみました。
 
松浦建二

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

他社線に乗り入れていない丸ノ内線でも行き先が6つもある!

行き先が多すぎて迷ってしまう東京メトロランキングは、東京メトロの各駅の時刻表で行き先表示の数を確認して作成しました。
 
行き先は東京メトロに乗り入れている他社線の駅も含み、曜日や時間帯等は限定していません。同じ駅でも路線や上り下りは分けて数えています。また、調査は主要な駅(始発駅・終着駅・乗換駅等)のみ対象にしています。
 
では、行き先数が多い駅を16位から順に発表していきます。


 
行き先数が6駅の16位に同数で7駅入っています。東京メトロは9路線ありますが、そのうちの6路線(丸ノ内線・日比谷線・東西線・千代田線・半蔵門線・南北線)がここに集合しています。
 
丸ノ内線は他社線に乗り入れていないので行き先は少ない方ですが、方南町方面の支線があるため。池袋駅から乗ると行き先が6駅まで増えてしまっています。その他の駅は他社線に乗り入れてかなり遠方まで行く路線なので、途中駅が行き先となって増えてしまっています。
 
次は行き先数が7駅の12位です。
 

 
和光市から有楽町線・副都心線に乗る場合、新木場行に乗るのと元町中華街行に乗るのとでは大きな違いがあります。首都圏在住者にとってはどちらも知っていて当たり前のような駅ですが、旅行者(特に海外)にとっては緊張しながらの列車選択ではないでしょうか。
 
六本木から北千住方面の7駅は全て同じ線上なので、三ノ輪あたりに行く人はどれに乗っても着きますが、寝過ごす心配のある人は、南栗橋行や東武動物公園行は乗らない方が無難です。
 
次はベスト10入りした7位から10位です。
 

 
7位から10位の5駅に千代田線代々木上原方面の駅が3駅入っています。千代田線は代々木上原駅からそのまま小田急線へ乗り入れており、その小田急線が途中で3方向に分かれていることから、行き先数がかなり増えてしまっています。
 
綾瀬駅や霞ヶ関駅から代々木上原方面の列車に乗るときには、10種類の行き先から正しい行き先を選ばなければなりません。ここまで増えてくると、普段小田急線に乗っていない人はかなり迷ってしまいそうです。
 
次は行き先数が11駅もある4位です。
 

 
だんだん嫌がらせと思えるほどの行き先数になってきました。池袋駅から有楽町線や副都心線で和光市方面に乗る場合、共に行き先が11駅あります。慣れていない人で注意が必要なのは、途中の小竹向原駅から西武線へ乗り入れる列車と和光市から東武線へ乗り入れる列車が混ざっていることです。
 
森林公園へ行くつもりで乗ったのに小手指駅に着いていたら相当なショックです。行き先数が11駅あっても4位ということは、残りの3駅はさらに行き先数があります。いよいよ3位の発表です。

有楽町線と副都心線は東京在住在勤者でも難解?!

行き先数が多すぎて迷ってしまう東京メトロの駅ランキング3位は、有楽町線の新木場駅で行き先数は12駅です。
 


 
有楽町線の東端の駅から西方向へ乗る場合、12駅にもなる行き先の中から、目的地へたどり着く列車を選ばなければなりません。新木場駅は4位の池袋駅よりも手前の駅なので、池袋行が加わって12駅になっています。
 
有楽町線は途中の豊洲駅から枝分かれして、新線をつくる計画があります。完成したときにはさらに行き先が増えて1位になるかもしれません。
 

 
2位は9路線中で1番新しい副都心線の新宿三丁目駅です。新宿三丁目駅も4位の池袋駅とほぼ同じ行き先ですが、池袋行と池袋駅を通過する列車があることで13駅に増えています。
 
また、新宿三丁目駅は副都心線の途中駅なので、新木場駅と違って反対方面(渋谷方面)への列車も来ます。渋谷方面の行き先数は5駅なので上下合わせると18駅にもなります。副都心線の新宿三丁目駅から目的地へ正しく行けない人が続出しているのではないでしょうか。
 
そして、行き先数が多すぎて迷ってしまう東京メトロの駅ランキングの第1位です。
 

 
名誉なのか不名誉なのかわかりませんが、副都心線渋谷駅の和光市方面が1位となりました。副都心線で2位の新宿三丁目駅より3駅手前の駅で、新宿三丁目行が追加されて行き先数が実に14駅にもなります。
 
日常的に副都心線を利用している人でも、普段とは違う目的地へ行くときは間違えないか緊張しそうです。海外からの旅行者にとっては、自分で理解するのは不可能でしょう。
 
このランキングは、東京メトロの主要な駅の行き先数を時刻表で調べています。もしかしたら調べていない駅で隠れチャンピオン駅があるかもしれません。目的地とは違った場所へ行ってしまったら、時間もお金も無駄になってしまいます。
 
特に深夜に間違えたら戻って来られない可能性もあります。行った先で泊まることになれば、予定外の出費にもつかりますし、精神的なダメージもあるでしょうから、間違えないのが一番です。東京の地下鉄は他に都営地下鉄もあり、非常に複雑なので、十分に確認してから乗るようにしましょう。
 
※東京メトロ各路線の行き先は2020年3月時点のものであり、将来変更される可能性もあります。調査は主要な駅に限っており、全駅を調査したわけではありません。
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者


 

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