お年玉、みんなはいくら渡しているの? お年玉をあげる側の悩みとは?
配信日: 2019.12.09
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お年玉はいくらあげている?
昨年行われた住信SBIネット銀行株式会社のアンケート調査によれば、お年玉の平均支出予定額は2万6166円、お年玉をあげる平均人数は3.8人でした。お年玉をあげる側の支出額を20~60代の年代別に見ると、60代の3万935円がトップで、年代が上がるごとに額も上がる傾向にあります。
お年玉をあげる相手は、甥・姪、自分の子ども、親戚の子ども(甥・姪以外)、孫の順になっていて、その次には親にあげるお年玉もランクインしています。
また、あげる相手の年齢層別にお年玉の金額を見てみると、小学生未満は「1000円以下」、小学校低学年は「~3000円」、小学校高学年は「~5000」円が最多となっています。中学生については「~5000円」か「~1万円」に二分されます。高校生以上になると「~1万円」が最も多いという結果でした。
お年玉をあげる上で悩むこと
調査によると、お年玉をあげる上で悩むこととして、金額の相場がよく分からないや、何歳まであげればいいのか、親戚同士で子どもの人数に差があるときはどうすればよいかといった悩みがあるようです。
意外なところでは、忙しい年末に準備をすることから、新札やポチ袋を用意するのが手間といった悩みも見られます。そのような場合に手間を省く便利な方法が、最近話題の紙幣や硬貨を使わなくても済むキャッシュレスです。
手間を減らすキャッシュレスでのお年玉
キャッシュレス決済には、クレジットカード、電子マネー、デビットカード、スマートフォンを使ったQRコードなどの種類があります。
近年だとQRコード決済や、さまざまなプリペイドカードなどもあるので、新札やポチ袋を用意する手間もなく便利です。そこでキャッシュレスでお年玉をあげるメリット・デメリットを考えてみます。
(1)QRコード決済
最近では子どもにもスマートフォンを持たせている方も多いかもしれません。特に中学生以上ともなると、かなりの保有率になってきているかと思います。そのような場合であれば、PayPayやLINE Payなどのアプリ上で送金可能なキャッシュレス決済を使ってお年玉をあげることができるでしょう。
メリットとしては、現金と違って、利用履歴が残ることから親が使いみちを把握しやすい点があるかといえます。デメリットとしては、前提としてスマートフォンおよびアプリの導入などが必要という点です。また、クレジットカードの連携が未成年本人名義ではできないため、一部機能に制限がかかる点があげられます。
(2)プリペイドカード
プリペイドカードというキャッシュレス手段もお年玉の代わりになるといえます。昔からある図書カードもその一つです。
最近ではゲームソフトもダウンロード版が非常に多くなってきており、ウェブゲームなどに課金しているというお子さんもいらっしゃるかもしれません。そのような場合にはゲーム関連のプリペイドカードが便利でしょう。また、いろいろ欲しいものがある場合は、Amazonのプリペイドカードだと大抵のものが購入できます。
メリットとしては、渡す側がある程度使いみちを限定できる点があるかといえます。デメリットとしては、その裏返しで、もらう側が全く使いみちのないプリペイドカードであった場合はミスマッチになってしまう点が考えられます。そうならないように事前のヒアリングが大切になってくるでしょう。
まとめ
簡単ではありましたが、お年玉にまつわる調査と、お年玉をあげる手段に使えそうなキャッシュレス決済について説明しました。
お年玉はやはり形として渡すほうがいい、あるいはもらった側が使いやすいほうがいいなど考え方はさまざまだと思います。お互いにあげてうれしい、もらってうれしいとなるような方法をチョイスできるといいですね。
出典 住信SBIネット銀行株式会社「お年玉に関する意識調査 2019」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部