あなたが知らない自動販売機の進化。最新機能にビックリ!?
配信日: 2019.12.01 更新日: 2019.12.20
今回は、こうした自動販売機を利用することのメリットや、各社でどのような違いがあるのかについて解説します。
執筆者:横山琢哉(よこやま たくや)
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター
保険を得意ジャンルとするFP・フリーライター。
代理店時代、医療保険不要論に悩まされた結果、1本も保険を売らずに1年で辞めた経験を持つ。
FPとして、中立公正な立場から保険選びをサポートしています。
進化する自動販売機
電子マネーで商品を購入することができる飲料の自販機は、すでに珍しくありません。
しかし、近年はそれだけにとどまらず、スマートフォンのアプリを利用することでポイントが貯まる自販機がたくさんあります。
単に自販機で飲料を購入しているだけだとなかなか気付かないのですが、こうした機能のついた自販機には何らかの案内が掲載されていますので、気になる方は今後、意識してみてください。
アプリでポイントが貯まる自動販売機・5選
ここではスマートフォンのアプリを活用することでメリットのある自販機を5種類、紹介します。
・キリンビバレッジ「Tappiness(タピネス)」
キリンビバレッジには、SNSのLINEとコラボした「Tappiness自販機」があります。
Tappiness自販機の所定の場所に、LINEアプリを起動した状態のスマートフォンをかざしてから商品を購入すると「ドリンクポイント」が貯まり、15ポイントになると無料で1本、飲料がもらえる特典チケットが発行されます。この特典チケットはLINEの友だちに贈ることも可能です。
・ダイドー「Smile STAND」
ダイドーの提供する自販機サービス「Smile STAND」は、専用アプリをダウンロードし、商品の購入後にスマートフォンを自販機にかざすことでポイントが貯まります。購入した商品と同額のポイントが貯まり、貯まったポイントはコンビニの商品やお買い物券などと交換することができます。
また、飲料を1本購入するごとにスタンプがもらえ、スタンプが5つ貯まるとスクラッチにチャレンジすることができます。当たりが出れば最大で500ポイントがもらえるので、宝くじのような楽しみもあります。
・JR東日本エキナカ自販機「アキュア メンバーズ」
JR東日本エキナカ自販機では、「アキュア メンバーズ」の会員になり交通系電子マネーで駅構内に設置されている自販機にて飲料を購入すると、アキュアポイントが1ポイント貯まります。
アキュアポイントが30ポイント貯まると、専用アプリ「アキュアパス」とアキュア メンバーズを連携することで、「イノベーション自販機」(黒のタッチパネル式自販機)にて好きな商品1本と交換することができます。
・サントリー「GREEN+」
サントリーの「GREEN+」対象自販機では専用アプリをダウンロードし、QRコードをかざしてから商品を購入するとポイントが貯まります。トクホ飲料の場合は5ポイント、その他の飲料は1ポイントです。貯まったポイントは1ポイント1円相当で好きな飲料と交換することができます。
GREEN PLUSでは飲料の購入に加え、1週間の目標歩数を達成すると5ポイントがもらえます。目標歩数は男性が6万4400歩、女性が5万8100歩(2019年11月20日現在)となっています。
なお、GREEN PLUSは「グリーンpay」という機能があり、事前にチャージした残高で飲料を購入することも可能です。オートチャージを利用すれば、チャージ額が8%アップするのでお得です。
・日本コカ・コーラ「Coke ON」
日本コカ・コーラ社の自販機は、専用の「Coke ONアプリ」と接続した状態で商品を購入するとスタンプをもらうことができ、15ポイント貯まると好きな商品と交換できるドリンクチケットが受け取れます。
また、商品の購入だけでなく、1週間の目標歩数(3万5000歩から8万4000歩の間で自ら設定)を達成したり、PayPayなどのキャンペーンを利用したりすることでお得にスタンプをもらえます。
サブスクリプション方式の自動販売機も登場
先述したJR東日本のイノベーション自販機では、飲料のサブスクリプションサービス「every pass」も2019年10月1日より500名限定で開始されました(記事執筆の11月20日時点では正式な申し込みの受付は開始されていません)。
every passでは月額2480円で、イノベーション自販機の全ドリンクから好きなものを毎日1本、受け取ることができます(1ヶ月限り利用可能な980円のプランもあります)。
1本あたり130円とすれば30日間で3900円なので、かなりお得な価格に設定されています。このサービスは日本初で、サブスクリプション方式の自販機が普及するきっかけになるかもしれません。
まとめ
商品を購入するとルーレットが回り、当たるともう1本もらえる自販機は昔からありましたが、めったに当たることがなかったというのが筆者の実感です。
それを考えると、一定の本数を購入すると確実にもう1本もらえるというだけで、ずいぶんお得な感じがしませんか。
万歩計機能のついたアプリなら健康維持のためにも役立ちます。興味があればどれか1つでも試してみてはいかがでしょうか。
執筆者:横山琢哉
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター
出典:
キリンビバレッジ「Tappiness」
ダイドー「Smile STAND」
JR東日本「アキュアメンバーズ」
サントリー「GREEN PLUS」
日本コカ・コーラ「Coke ON」
JR東日本「every pass」