更新日: 2019.09.22 子育て

子どもに「消費税ってなに」と聞かれたらどう説明する? 駄菓子屋でできる100円を使ったお金の授業

執筆者 : 大場脩

子どもに「消費税ってなに」と聞かれたらどう説明する? 駄菓子屋でできる100円を使ったお金の授業
大事なのは分かっていても、実際に何をしたらいいのか。お金の勉強は、学校や塾では教えてくれません。これはご家庭でお子さんに伝えていく必要があります。今回は、ご家庭でお子さんも親御さんも楽しめる「お金のまなび方」をお伝えします。
 
大場脩

執筆者:大場脩(おおば しゅう)

ファイナンシャルプランナー。

山形をベースに全国で活動する。
本人が地方在住、そして独身のため、独身向けのマネープラン、地方ならではのマネープラン実情に精通している。
得意分野は、専門用語を使わないお金の話、資産運用、確定拠出年金、保険の見直し、地方在住者の教育資金など身近なお金に関わること全般。
お金のことは前向きにシンプルに考えることがモットー。
ブログはほぼ毎日更新、専門用語を使わないわかりやすい説明を心がけている。
地元山形の金融リテラシー向上のために日々奔走中。
https://fp-syu.com/

駄菓子屋さんはお金についてのまなびの場

先日、駄菓子屋さんを見つけたので寄り道をしてみました。私が小学校低学年の頃に毎週1回100円をもらって友達と近所の駄菓子屋さんに通っていました。今回はそんな童心を思い出し、100円でどれだけ買えるか!を挑戦してみました。
 

 
この「100円でどれだけお菓子を買えるか」は、子どもが楽しいし、親御さんも楽しいです。街中では駄菓子屋さんをなかなか見かけませんが、最近では大型ショッピングモールのテナントに入っていることもあります。スーパーのお菓子コーナーでもできます。
 
<手順>
(1)1人100円でどれだけ買えるか、そして何を買うかを子どもに任せる。親御さんも100円で買い物をする。
(2)なぜそれを買ったのかを一緒に考える。
(3)そのお金(100円)はどこから出ているかを教える(親御さんが仕事をしているから…など)。
 
これだけです。ついでに、「このお菓子は昔、もっと安かったよ」とか「このお菓子はもっと中身が多かったんだよ」と教えること、モノを買う時は消費税がかかるということ、そしてモノの値上げ(インフレ)についても教えてあげると、より意味のあるまなびの機会になります。
 

「軽減税率」はお店もお客も混乱する!?

「軽減税率、本当に大変です」お店の店員さんの生の声を聞きました。例えば同じポテトチップスでも、プロ野球チップスは軽減税率の対象外(10%)ですが、他のポテトチップスは軽減税率の対象(8%)となり、価格が異なります。
 
これを店員さんは覚えないといけませんし、お客さん、特に子どもに説明しないといけません。現場では混乱するかもしれませんね。
 
ちなみに私が100円玉を握りしめて駄菓子屋さんに通っていた頃は、3%と5%になる間の時代になります。子どもなので意識はしませんでしたが、消費税があるがゆえ、100円をオーバーしてしまい、泣く泣く返品した記憶があります。
 

 
私の買い物。合計110円で惜しくも予算オーバー、大人だから予算オーバーでもいいでしょう。税込み100円以内で収めたい場合は、本体価格91円以下に収めないといけません(消費税10%の場合)。
 

量が減っている、価格が上がっている!?

今回、駄菓子屋さんで買い物をして改めて感じましたが、100円以内で買える駄菓子の種類は減ったと感じました。私が通っていた当時はもっと買えたはずです。
 
そして中身が少なくなった駄菓子もあります。モノの値段も上がっている、値段は据え置きでも内容量が減っているということは、実質的には値上げと同じです。
 
ということは、「モノの値段以上に自分の手元にあるお金を成長させないと、実質的にお金の価値が下がるのでは?」と考えることができます。お子さん、そして親御さん共に楽しくお金のことをまなべるのが「駄菓子屋さん」です。
 

最初から堅苦しく考える必要はない

お金の勉強と言っても、難しいことをする必要は全くありません。
 
駄菓子屋で100円を握りしめ買い物をする
 
これだけです。お菓子を買う、買わないでもめることもあるお菓子コーナーも、こうやってまなびの場に変えてあげれば、お子さんにとっても、そして親御さんにとっても楽しい時間、場所になります。
 
お金の勉強は大人になってから役に立ちますが、いきなり大人になってからまなぼうと思ってもなかなか難しいです。小さい時から楽しみながらまなぶことで将来役立つのではないでしょうか?ぜひやってみてください!
 
執筆者:大場脩
ファイナンシャルプランナー


 

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