公開日: 2019.08.29 暮らし

報酬の未払いは当たり前?フリーランスの4割が泣き寝入りしている現実

会社を辞めてフリーランスとして活動を始める人が直面するのは「報酬の未払い」というトラブルです。副業に興味を持つ人が増えてきて、実際に始める人もいるでしょう。
 
もちろん会社で仕事をしていても、「取引先が支払ってくれない」ということはあります。しかし、すぐに自分の給与が減らされるということはありません。
 
ところが、フリーランスの場合は、その未払いが自分の生活を直撃するのです。フリーランスまではいかなくても、副業を始めた場合、その立場はフリーランスと近いものがあります。未払いの分は自分でかぶるしかありません。どうすればいいのでしょう?
 
藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

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藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

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怪しい相手とは取引しないのが一番

会社創業以来「報酬の未払い」が3回あった筆者の意見です。そのうち1回は1年かけて最後は居酒屋で社長を捕まえて、現金で回収しました。
 
2回目は信用できる人で、たまたま仕事がうまくいかない時期だったので、月賦で3年かけて払ってもらいました。3回目はもうまったく回収することが不可能なほどその会社に資金がなくなっていることがわかり、弁護士とも相談してあきらめました。
 
「内容証明を送る」「弁護士に相談する」「法テラスに相談する」。いろいろ言われますが、それぞれ手間も費用もかかります。払わない相手はほんとうに払わない(払えない)。
 
時間だけがずるずると過ぎ、あきらめさせるのが相手の戦法だったりします。筆者の回収できたパターンでも時間と手間をずいぶんかけたので、その分の人件費や通信費、交通費は持ち出しですね。
 
あくまで筆者の意見ですが、「そもそも怪しい相手とは取引しない」ことが最上の策に思えます。相手の会社の規模や取引状況をよく調べてから取引を開始することです。
 
とはいえ、フリーランスや副業で仕事をしようと思うとき、そこまで相手のことを調べられませんよね。実際にトラブルにあった人は多いようです。
 

7割のフリーランスが「未払い」を体験~4割が泣き寝入り

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が調べたところによると※、『フリーランスになってから現在までの間で、「仕事をしたがクライアントが報酬を払ってくれない」という経験はありますか?(報酬の一部が未払いの場合も含みます。以下同様。)』という問いに対して、フリーランスの約7割が「未払いの経験がある」(69.7%)と答えているようです。
 
そして42.2%の人が「泣き寝入り」をしているとのことです。同調査では『泣き寝入りを選択された方はどんなことが障害になりましたか?』とさらに聞いており、「勝てる見込みがないと感じたから」(36.9%)「どうすれば良いかわからなかったから」(36.9%)「弁護士費用が負担に感じた」(32.6%)などの答えが上位に来ています。
 
つまり、「未払いの費用を回収するのに、また時間や費用をかけなくてはならない」というバカバカしいことが起こるので、泣き寝入りしてしまうわけですね。
 
ほんとうに腹立たしいことですが、筆者の周りのフリーランスでも泣き寝入りを選択した人がいます。例えば5万円の未払い費用を回収するのに弁護士費用が5万円かかるといったことが起こるのです。
 
一般の会社では5万円というのはそんなに大したお金ではないかもしれませんが、フリーランスとして生活していた場合、副業として生活費に補てんしていた場合、衝撃は大きいですよね。
 
その解決策になるかどうかわかりませんが、フリーランスのために報酬トラブル弁護士費用保険という商品が登場しました。報道発表では「報酬の未払いや支払い遅延、一方的な減額、消費税の転嫁拒否を受けた場合等で、法的対応にかかった弁護士費用を保険金としてお支払いします。」としています。
 
一時的な副業従事者などではそこまで考える必要はないかもしれませんが、これからフリーランスでやっていこうという人には検討する価値があるかもしれません。
 
※報酬トラブル弁護士費用保険『フリーガル』の提供開始(フリーランス協会・損保ジャパン日本興亜)
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家

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