更新日: 2019.08.14 その他

もはや常識?路線は違うけど、歩いた方が時間もお金も節約できる2駅

もはや常識?路線は違うけど、歩いた方が時間もお金も節約できる2駅
小さなことからコツコツと……。電車賃を節約して、しかも徒歩の距離を増やせば健康にも役立つでしょうね。東京都心で働く人は、「あれ?この2つの駅、路線も駅名も違うのに歩いた方が早そうじゃない?」ということに気づくことが多いでしょう。
 
今は乗り換えを案内してくれるアプリでも、徒歩で行くことをすすめてくれたりもします。「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」な例を考えてみましょう。
 
藤木俊明

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

都心には「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」な組み合わせパターンがいろいろ

まず有名なところからですが、たとえば東京駅(JR他)と日本橋駅(東京メトロ他)は、直通の路線はありません。
 
何も考えず電車で東京駅から日本橋駅へ向かおうとすると、東京駅(東京メトロ・丸ノ内線)~大手町駅(東京メトロ・東西線に乗り換え)~日本橋駅(東京メトロ・東西線)というのがひとつの行き方です。
 
そうすると運賃(本記事ではきっぷ換算)で170円かかります。170円よりむしろ乗り換える手間が面倒だとなるかもしれません。
 
ところが、東京駅八重洲口からは徒歩5分程度で日本橋駅に到着します。これは歩いた方が早そうです。同じように、東京駅八重洲口から京橋駅(東京メトロ)へも徒歩7分程度、宝町駅(都営地下鉄)へは徒歩10分程度で行けます。これぐらいは、東京都心で働く人にとってはご存じの範疇でしょう。
 
他にも東京都心部には、「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」という駅同士があり、築地駅(東京メトロ・日比谷線)と新富町駅(東京メトロ・有楽町線)、秋葉原駅(JR他)と岩本町駅(都営地下鉄)などがそうです。それぞれ徒歩5分程度で行けます。(これらの駅は連絡対象となっています)
 
たとえば築地駅から豊洲駅に行くときは、築地駅から日比谷線で日比谷駅に行き、そこで有楽町線に乗り換えて豊洲駅に向かう……。なんてコースより、築地駅から新富町駅まで歩いてしまい、そこから有楽町線に乗った方が便利そうです。
 
こんな「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」な駅の組み合わせは、東京都心部に公共交通路線が集中しているからこそ出てくるのかもしれません。
 

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都心でなくても「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」なパターンがある

しかし、都心でなくても「歩いた方が早そう」な駅の組み合わせはあります。
 
たとえば、東中野駅(JR他)から落合駅(東京メトロ・東西線)へ行こうとしたとき、東中野駅から落合駅まで電車で行こうとすると、東中野駅~中野駅(JR)、中野駅~落合駅(東京メトロ・東西線)と310円運賃がかかり、時間も10分以上かかります。
 
ところがこの2駅は環状6号線(山手通り)経由で歩いて行ける距離にあります。東中野駅から徒歩で落合駅に向かえば、7分程度で着きます。
 
そして落合駅から中井駅(西武新宿線他)も徒歩圏です(6分程度)。山手通り沿いのこの3駅をうまく徒歩で使うと乗り換えの手間が省け、運賃も節約できる可能性が高そうです。
 
もうひとつ、東武スカイツリーラインには牛田駅(東武伊勢崎線)があります。浅草から北千住に向かう途中にある駅ですが、駅を降りるとすぐそばに京成関屋駅(京成本線)があります。
 
駅名が違うのですが、「歩いた方が早そう」どころか至近の場所です。もちろんこの2駅は連絡対象となっています。だから、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)沿線から京成線に乗り換えて千葉方面に向かうときは、牛田駅で京成関屋駅に乗り換えるのがひとつの方法です。
 
しかし、「そもそも何でこんなに近くて連絡対象なのに駅名を統一しないの?」という疑問がわきますが、その名称の統一については足立区がパブリックコメントへの返答で「現状では困難」と答えています。鉄道会社同士の「大人の事情」でしょうか。※
 

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三多摩にも「歩いた方が早そうでお金がかからなさそう」なパターンがあるが早いかは微妙

そして、もう少し都心を離れてJR武蔵野線に新小平駅(JR)があります。
 
ここから西武沿線に行きたいときは、たとえば武蔵野線の西国分寺駅(JR)で乗り換えて国分寺駅(JR他)で西武線に乗り換える、あるいは武蔵野線で新秋津駅(JR)下車、徒歩で5分ほど歩いて秋津駅(西武池袋線)へ向かって西武池袋線に乗り換えるという方法になります。何となく面倒くさいですね。
 
ところが、新小平駅から10分程度歩くと青梅街道駅(西武多摩湖線)があります。また青梅街道駅とは別方向ですが、新小平駅から20分程度歩くと小川駅(西武国分寺線他)にたどり着きます。
 
たとえば、新小平駅から所沢駅(西武池袋線)に行くとき、ふつうに電車だけで行くと310円かかりますが、青梅街道駅まで歩いてそこから所沢駅に向かうと210円です。
 
ただし、徒歩時間、電車の待ち時間などを考えると、ふつうに電車で行くより余計に時間がかかってしまいそうです。節約と健康のために歩くと言う理解でいいかもしれません。
 
※足立区総合交通計画(案)パブリックコメント実施状況および意見に対する区の考え方について
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家
 

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