キャッシュレス時代の必需品!クレジットカードの利便性と落とし穴
配信日: 2019.05.20 更新日: 2020.04.06
消費者にとっては、商品を購入するときにお金を出す必要がない反面、「今月は、一体いくら使ったのだろう」と、家計をうまく把握できない事態になるかもしれません。そこで、「キャッシュレス時代」におけるクレジットカードの利便性や、使ううえでの注意点をまとめてみることにします。
執筆者:伏見昌樹(ふしみ まさき)
ファイナンシャル・プランナー
大学卒業後公認会計士試験や簿記検定試験にチャレンジし、公認会計士試験第二次試験短答式試験に合格や日本商工会議所主催簿記検定1級に合格する。その後、一般企業の経理や県税事務所に勤務する。なお、ファイナンシャル・プランナーとして、2級ファイナンシャル・プランニング技能士・AFP合格した後、伏見FP事務所を設立し代表に就き今日に至る。
目次
利便性(その1)現金いらずのお買い物ができる
商品を買うときにクレジットカードによる支払いを希望すると、その場で現金を出すことなく購入できます。その際には、暗証番号の入力や署名を求められます。
自分のお財布の中に小銭を蓄えておく必要がないため、お財布を軽くすることができます。そして、手持ち金を考えなくてもお買い物ができるというメリットもあります。
利便性(その2)一括払いで支出の管理がしやすくなる
クレジットカードによる商品の購入代金は、通常、クレジットカード会社との契約により定めた日に、一括で支払われることになります。毎月の支出が一目瞭然となるため、支出額の管理がしやすくなります。
ただし、事前に当月の支払額を把握して、口座引き落とし日に支払金額を入金しておく必要があります。
利便性(その3)ポイントが付与される
クレジットカードを利用すると、提携している「ポイント」が付与されることがあります。
このポイントは多種多様で、「飛行機の搭乗券」「商品」「電子マネー」などと交換できます。「ポイント」を貯める際には、ご自身の目的に応じて貯めたいポイントを絞ると、効率よく貯まります。
注意点(その1)一括払いの落とし穴
通常、商品をクレジットカードで買うと、支払日にその月のクレジットカードの利用金額が口座からまとめて引き落とされます。
このときに、支払額が口座にあれば何ら問題がありませんが、不足していると「クレジット会社からの『信頼』を失う」ことになります。こうした場合には、誠実にクレジット会社に事情を説明することをおすすめします。そうすることにより、クレジット会社からの『信頼』を保つことができます。
注意点(その2)高利率のリボ払い
当月の支払額を一括で支払うことができない場合、「リボ払い」に切り替えることができます。
「リボ払い」は、支払額を数回に分けることができるものですが、高利率で返済することになりますので、あまりおすすめしません。しかし、「今月の支払いは一括だと厳しいが、このくらいの額なら支払い可能」などの理由で利用することは、緊急処置として有効だと思います。
注意点(その3)ポイント目当てでお金を使いすぎる
先ほど、クレジットカード払いで各種ポイントが付与されると紹介しました。しかし、ポイント目当てでクレジットカードを多用してしまい、クレジットカードの支払額が高額になってしまっては、元も子もないと言えます。
くれぐれも、ポイント欲しさに無理なお買い物をして、後悔することのないようにしましょう。
まとめ
クレジットカードには、「利便性」と「注意点」があります。
来るべき「キャッシュレス時代」に備え、2つの性質を正しく理解し、賢くキャッシュカードを使いこなす消費者となっていただければ幸いです。
執筆者:伏見昌樹(ふしみ まさき)
ファイナンシャル・プランナー