更新日: 2019.11.19 キャッシュレス
「出前」と相性抜群!?キャッシュレス決済がオススメのワケ
10月に予定されている消費増税に際し、キャッシュレス決済でポイント還元を行うという施策を政府が打ち出していることもあり、今後もますますキャッシュレス決済が盛んになることが予想されます。
そこで今回は、出前・デリバリーに関する調査研究と情報発信を行う「出前総研」を運営する夢の街創造委員会株式会社が発表した、「キャッシュレス決済の利用に関する調査」(※)の結果をチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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キャッシュレス決済の利用状況とメリット・デメリットについて
この調査は、宅配・デリバリーサービスの「出前館」の利用者1721人を対象に行われたもの。まず、どのくらいの人がキャッシュレス決済を利用したことがあるのかを見ていきます。
【これまでに支払いにキャッシュレス決済を利用したことがあるか】
この調査によると、キャッシュレス決済を利用したことがある人は全体の8割以上を占めるということがわかりました。では具体的に、どのようなキャッシュレス決済が使われているのでしょうか。
【利用したことのあるキャッシュレスサービス】
1位:クレジットカード 88.4%
2位:交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCA、PiTaPaなど) 49.7%
3位:スマホ決済・おサイフケータイ(Apple Pay、Google Payなど) 35.4%
4位:プリペイドカード(QUOカード、図書カードなど) 33.9%
5位:流通系ICカード(nanaco、WAON、楽天Edyなど) 31.7%
6位:QRコード・バーコード決済(PayPay、LINE Pay、Amazon Payなど) 25.6%
ダントツの1位は、クレジットカードでした。その次に交通系ICカード、スマホ決済が続いています。CMなどでも盛んに流れているQRコード・バーコード決済については、まだ全体の25.6%という結果に。日本に普及しだしたのが最近ですから、これからもっと伸びていきそうですね。
現金を使わず決済ができる便利なキャッシュレス決済ですが、メリットはもちろんどのようなデメリットがあるのでしょうか。
【キャッシュレス決済のメリット】
1位:支払いがスムーズにできる 82.4%
2位:キャッシュバックやポイントが貯まる 55.8%
3位:現金を持ち歩く必要がない 41.9%
4位:銀行口座からお金をおろす回数が減った 36.3%
5位:財布がかさばらなくなった 23.1%
6位:残高管理などお金の管理がしやすい 19.7%
【キャッシュレス決済のデメリット】
1位:お金を使いすぎてしまう 53.2%
2位:お店によって使えるカード/サービスが違う 49.0%
3位:個人情報の漏洩 46.1%
4位:残高管理などお金の管理がしにくい 24.7%
5位:チャージが面倒 21.0%
6位:持ち歩くカードの枚数が増えた 14.3%
こう見ると、キャッシュレス決済のメリットとデメリットは表裏一体という感じがしますね。一方で「残高管理などお金の管理がしやすい」というメリットがありつつも、「残高管理などお金の管理がしにくい」「お金を使いすぎてしまう」というデメリットがあるという、ちょっとした矛盾も。
キャッシュレス決済の種類にもよりますが、自分にとってデメリットよりメリットが上回るものを上手に利用するのがよさそうです。
出前・デリバリーサービスとキャッシュレス決済は相性がいい!?
この調査を発表した夢の街創造委員会株式会社は、出前・デリバリーサービスを行う「出前館」を運営しています。
その注文データによると、出前館全体の流通金額におけるキャッシュレス決済の割合は、2015年1月時点では5%程度だったものの、2019年3月時点では44%まで伸びたそうです。
ちなみに、「キャッシュレス決済を利用する場所」についての調査では、1位が79.1%で「オンラインショッピング」、そして「オンラインの出前注文サイト」は58.6%だったそうです。
およそ半数以上の人が、オンラインで出前を頼むときにキャッシュレス決済を利用していることがわかります。出前を頼んだときに細かいお金をやりとりするのは、けっこう面倒なもの。お店にとっても消費者にとっても、キャッシュレス決済が便利ということなのかもしれませんね。
※夢の街創造委員会株式会社「キャッシュレス決済の利用に関する調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部