更新日: 2019.06.28 その他
街歩きや自然体験などで5万稼げる? 副業で人生を豊かにしよう
そんな「近場、ユニーク、リーズナブル」な体験を探す方法かあります。そんな体験を提供してくれるのは、普通の日は会社員だったりする人たちなので、リーズナブルでユニークができるのです。
また、「体験を企画する側」になって、土日祝の副業にするのも楽しそうです。体験者に聞くと、月に5万円稼ぐのはそんなにむずかしいことではないといいます。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
「近場で、ユニークで、リーズナブルな体験」が人気
TABICA(タビカ)というサービスがあります。これは、「近場、ユニーク、リーズナブル」な体験を企画する人(ホストといいます)と、そんな体験に参加してみたい人(ゲストといいます)を結びつける仲介サービスです。たとえば、東京周辺の「体験企画」をみてみましょう。
・三日間限定!竹の子掘りと手ごねピザの旅(東京/調布)大人4900円/小学生以下3400円
※竹の子と春野菜を収穫し、石窯で焼いたピザに乗せて食べるようです。そしてお土産には竹の子と春野菜がつくとのことです。子どもにぴったりですね。
・気分は地元人☆鎌倉裏道ツアー!〜隠れ小路と古民家カフェ探索〜大人3000円/中・高生以下2400円
※鎌倉のドラマのモデルや撮影に使われたカフェと新旧パン屋さんをめぐる散策とのことです。春にぴったりですね。
企画を立てて、案内してくれるホストは、実はふだんは会社員など、副業でホストをやっている方が多いのです。つまり土日祝の休みの日に体験を実施しているのですね。収入はどうなるのでしょうか?
副業として「体験企画」を提供する側になる
TABICAでは自分で「体験」を企画し、その参加費を決めて募集ページをつくります。ここまですべて無料です。
たとえば「半蔵門名跡めぐり」3時間コースを企画します。2000円と設定して、6人募集します。満員になると1万2000円ですが、ここから手数料が10%引かれて振り込まれますので、自分の手取りは1万0800円となります。
これを土日のどちらかに毎週一回ずつ開催すれば、月5万円ほどの収入になります。農業体験のようにたくさんの人が参加する「体験企画」だと、もっと収入は増えるそうです。
しかし、それはあくまで申し込みが満員になった場合で、そうするためには工夫がいります。とくに企画の切り口と「体験企画」のページの工夫が必要とのことです。
TABICAに聞くと、まず「体験企画」の切り口とそのタイトルをキャッチーなものにすることだそうです。同じような企画がたくさんあると埋もれてしまいます。
すでに登録され、募集中、提供中の「体験企画」をいろいろ見てみて、参加者のレビューなどを参考にするといいですし、何なら自分でも一度参加してみると「こんな風にやっているのか」と理解できるようです。
自分の「体験企画」についてTABICA運営に相談すると、「どんな体験企画がどれほど集客したか」などのデータを持っていますから、的確なアドバイスが得られるとホスト体験者はいいます。また、ホストの説明会なども随時行っているようです。
先ほどの「半蔵門名跡めぐり」3時間コースに何とか参加客が集まったとします。そこからは、きちんと案内する責任が生じます。
実際、人気のあるホストは、コースを入念に下調べして「ここでトイレ休憩」「ここでの見どころはこれ」などとリハーサルを重ね、参加客の満足度を上げるように工夫しているとのことです。
ホスト体験者によると、解散するときに現金を集めると雰囲気がネガティブになりがちだけど、集金や振り込みはTABICA運営がやってくれるから楽とのことです。
そうして「体験企画」が終了すると、参加者はレビューに評価や感想を書き込みます。このレビューの評価は星(★)で表され、★が多い人ほどリピートにつながりやすいはずです。
「体験企画」には、自然の中での体験や街歩き、ワークショップなどいろいろな種類があります。参加するのも、副業として提供する側に立つのを検討するのもおもしろいかもしれません。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家