更新日: 2019.06.28 その他
かわいいワンちゃん、ペットにかかる1年の出費はいくら?
今回は、アニコム損害保険株式会社が発表した「ペットにかける年間支出調査(2017年)」からペットにかかる年間の費用をみていきたいと思います。これからペットを迎えようという人はもちろん、今ペットと暮らしている方もぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子犬をお迎えするのに必要な費用
小型犬と比べると、中型犬、大型犬と大きくなればなるほど、出費は大きくなります。
まず、ペットショップやブリーダーなどでワンちゃんを購入しようとすると小型犬の場合10万円〜40万円が目安です。
もしワンちゃんを飼うことに慣れている人なら、動物愛護センターや動物愛護団体などから保護犬を引き取るという方法もあります。費用は無料だったり、手数料がかかったりとさまざまですが、何万円もするようなことはなく、家計的にはよい方法といえます。
子犬を迎えるときには、ケージやキャリーケース、リード、首輪やハーネス、食器、フードなどが必要です。調査をみるとリードや首輪、ハーネスなどで6579円です。ケージとキャリーケースは1万5000円程度かかりますので、あわせて2万円程度というところでしょうか。
登録、予防接種などワンちゃんの衛生・健康管理にかかる費用
ワンちゃんが生後91日以上なら、住んでいる市町村に届け出をする必要があります。
まずは動物病院などで狂犬病の予防接種を済ませ、役所もしくは動物愛護センターに出向きます。そこで「畜犬登録」をして終了です。自治体によって異なりますが、費用はだいたい3500円。登録は一生に一度でいいのですが、狂犬病の予防接種は毎年必要です。
それから、各種混合ワクチンや健康診断。病気を防ぐ混合ワクチンや、病気の早期発見早期治療につながる健康診断などで3万0953円。病気やケガの治療費は7万1135円、いざという時の病気やけがのときに使われます。
ワンちゃんの健康管理の一つとして、トリミングも欠かせません。トリミングドッグの場合、2ヶ月おきくらいにカットをすると皮膚病になりにくいともいわれています。この費用が年間4万5044円になります。繁殖を望まないのであれば、不妊手術も必要です。
日常生活にかかるお金は?
毎日かかる費用といえばペットフードやおやつなど。こちらは5万8601円となっています。もしワンちゃんの嗜好や健康を考え、プレミアムフードなどを上げたいならもっと費用がかかることも。
ワンちゃんと一緒に暮らすのに欠かせない、しつけに関してもプロの力を借りる人が増えてきています。こちらの費用は4万4933円。また、洋服やペットシーツ、消毒液などの日用品が2万7487円です。
飼い主さんが旅行や急な出張なときに利用するペットホテルは2万2432円、意外なところで光熱費もかかります。最近の暑い夏は飼い主さんが家にいないときでもエアコンをつける必要があり、その出費は2万1731円です。
ワンちゃんと一緒の生活、年間合計でいくらかかる?
このほかにかかる費用は、ペット保険(4万5244円)やドッグランなどのレジャー代(1万0162円)です。災害が続いていることもあり、防災費(5419円)を挙げる人も増えてきました。ペットの場合も人間の避難グッズと同じように72時間分のフード、お水、お薬などを準備しておきましょう。
また、ペットの高齢化に伴い、サプリメント(2万3902円)にお金をかける人も増えてきています。今まで挙げた項目からワンちゃんを購入する代金を除き、全部足すと44万円ほど。やはり、生き物を飼うのはお金がかかるのだと実感させられる金額です。
まとめ
毎年40万円以上の出費を15年(ワンちゃんの寿命)と考えると、かなりの出費になりますね。ワンちゃんはかわいい癒やしにもなってくれますが、環境を考えず飼いはじめてしまうと、手放さなければならないことにもつながりかねません。最後までしっかりお世話できるかどうか、長期的な計画を立ててお家にお迎えしてくださいね。
出典
アニコム損害保険株式会社 「ペットにかける年間支出調査(2017年)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)