更新日: 2019.07.05 その他

大学受験の費用は意外とかかる…出費をおさえるための方法とは

執筆者 : 新美昌也

大学受験の費用は意外とかかる…出費をおさえるための方法とは
1月から私大の一般入試が始まります。AO入試、推薦入試と違い、一般入試では、複数の学校を受験するのが普通です。受験料もバカになりません。
 
手当たり次第に受験するのではなく、行きたい大学に絞って受験するなどの工夫が必要です。大学受験にかかる費用の節約法について考えてみましょう。
 
新美昌也

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

受験にかかる費用

受験にかかる費用は受験料だけではありません。願書代、交通費、宿泊費、滞在費(食費、使い捨てカイロ、雑費)などがかかります。
 
センター試験や国公立大学の願書は無料です。私立大学の場合は1通0円~1,000円程度と学校により異なります。郵送代なども必要です。
 
受験料(検定料)の目安は、国公立大学を受ける場合は1大学当たり3万5,000円程度、私立大学は3万~3万5,000円程度(医・歯学部を除く学科)かかります。
 
一例として、国立大学1校と私立大学4校を受験すると、17万5,000円(3万5,000円×5)かかります。手当たり次第に受験すれば、受験料だけで30万円ということも珍しくありません。大学研究をしっかり行い、お金だけではなく、集中力の点でも、行きたい大学に受験を絞ることが大切です。
 
遠方の大学を受験する場合は、交通費、宿泊費、滞在費などもバカになりません。これらの費用は、一般入試・下宿生の場合、全国平均で約9万2,000円かかっています(大学生協調べ)。
 

 

公式サイトで申し込み

【PR】アイフル

aiful

おすすめポイント

WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
最短1時間でご融資も可能!(審査時間込)

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 3.0%~18.0% 1秒診断(※)
WEB完結 無利息期間 融資スピード
※融資まで 30日間 最短20分
※お申し込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
 実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もあります。

出願にかかる費用の節約法

願書代や受験料など出願にかかる費用の節約について考えてみましょう。多くの大学ではインターネットで出願ができます。インターネット出願を利用すれば、願書の取り寄せ費用や郵送代を節約できます。
 
受験料に関しては、多くの私立大学で受験料の割引制度を設けています。まず、「インターネット割引」があります。インターネット出願をすることで、すべての大学ではありませんが、受験料の割引を設定しているところが多くなっています。
 
クレジットカード払いができる大学もあります。クレジットカードで支払えばポイントが貯まる分、現金払いよりお得です。
 
次に「併願割引制度」があります。一般入学試験で、同じ大学で同一試験日内の学部・学科を併願することで受験料が割引になるなど。また、大学入試センター試験利用入学試験において同じ大学の複数学科・方式を受験する場合、併願受験料が割引にある場合もあります。
 
その他にも、さまざまなパターンの「併願割引制度」がありますので、調べてみましょう。また、受験料の割引制度ではありませんが、「センター試験利用入試」を利用することによって、受験料を節約することも可能です。
 
「センター試験利用入試」とは、大学・学部が指定する大学入試センターの試験科目の成績を利用した私立大学の試験制度です。基本的に、センター試験の合否のみで合格が決まります。もちろん、複数の私立大学にセンター試験の成績のみで出願可能です。
 
「センター試験利用入試」の受験料は、1万~2万円程度です。5大学受験する場合、センター試験利用入試を利用すれば、約12万円(例:センター試験検定料1万8,000円+2万円×5)で済みます。利用しなければ、15万円~17万5,000円(例:3万~3万5,000円×5)かかります。
 
なお、東京都独自の奨学金として「受験生チャレンジ貸付制度」があります。所得制限がありますが、受験料を最大8万円まで無利子で貸してくれ、入学すれば返済免除になるのが特長です。
 

受験のための費用の節約法

交通費、宿泊費、滞在費などの受験のための費用の節約法について見てみましょう。遠方の大学を受験する場合の宿泊費・交通費の節約については、「地方入試」を利用する方法があります。
 
「地方入試」は、大学の所在地以外の試験場で行う試験で、宿泊費や交通費の節約の他、身体的負担も軽減できます。遠方の大学を受験する場合は、募集要項で、地方会場の有無、地方会場の場所なども確認するようにしましょう。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー