最終更新日: 2019.01.11 公開日: 2018.12.17
暮らし

大学卒の初任給は平均20万円。学歴によって初任給はどれくらい差が出るの?

新卒者の初任給が少しずつ上がっていますが、当然のことながら学歴によって給与額は異なります。
 
2018年の新規学卒者がどのくらいの給与を受け取り、学歴による違いはどのくらいあるのか確認してみました。
 
松浦建二

Text:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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松浦建二

執筆者:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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高校卒の初任給は平均16万5千円

厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況から、新規学卒者のうちまずは高校卒の初任給の分布状況を確認し、グラフにしてみました。初任給の階級は11万円から20万円までが1万円刻みで、それ以下と以上はまとめて表記してあります。
 
※この統計での初任給とは、通常の所定労働時間で所定の日数を勤務した新規学卒者の6月分の所定内給与額から通勤手当を除いたものです。所定内給与額は所定内労働時間に対する賃金で、基本給や諸手当は含まれますが超過労働給与額は含まれません。
  
初任給の階級ごとの割合(高校卒)    
 

資料:厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
 
高校卒の初任給は平均16万5千円で、男性が16万7千円、女性が16万2千円となっています。男女計で最も多く分布しているのは16万円台で、約4割(39.2%)の人が平均並みの初任給となっています。
 
分布状況としては16万円台を中心とした山型で、平均より多い方も少ない方も、平均との差が出るにつれて割合が減っています。初任給が20万円以上の人は2.7%、11万円未満の人は0.1%しかいなく、新卒者は給与にあまり差のない状況で働き始めていると言えます。
 

大学卒の初任給は平均20万7千円

次に新規学卒者のうち大学卒(医学部と歯学部卒は含まない)の初任給の分布状況を確認し、グラフにしてみました。初任給の階級は15万円未満、15万円から26万円までは1万円刻み、26万~30万円未満、30万円以上に分けて表記してあります。
 
初任給の階級ごとの割合(大学卒)
 

資料:厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
 
大学卒の初任給は平均20万7千円で、男性が21万円、女性が20万3千円となっています。男女計で最も多く分布しているのは20万円台で、約3割(29.0%)の人が平均値並みの初任給となっています。次に多いのが21万円台で17.6%、その次が19万円台の13.5%となっています。
 
高校卒のグラフと同じように山型になっていますが、中心が16万円台から20万円台へ移動しています。初任給が30万円以上の人は1.0%、15万円未満の人が0.3%いる等、高校卒よりも差が広まっているように感じます。大学を卒業することで初任給が平均4万2千円上がっており、この差が先も続くとしたら、大学4年間の教育費は10年程度で回収できてしまいそうです。
 

大学院卒の初任給は平均23万9千円

最後に新規学卒者のうち大学院卒(修士課程修了)の初任給の分布状況を確認し、グラフにしてみました。初任給の階級は17万円未満、17万円から26万円までは1万円刻み、26万~30万円未満、30万円以上に分けて表記してあります。
 
初任給の階級ごとの割合(大学院卒)
 

資料:厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
 
大学院卒の初任給は平均23万9千円で、男性が24万円、女性が23万2千円となっています。男女計で最も多く分布しているのは23万円台で、約3割(29.3%)の人が平均値並みの初任給となっています。21万円台から25万円台までが10%を超えており、全体の73.9%がこの範囲に入っています。
 
高校卒や大学卒のグラフと同じような山型になっていますが、中心が大学卒の20万円台からさらに3万円右(高い方)へ移動しています。初任給が30万円以上の人も4.4%いますが、高校卒では平均値の16万円台より低い方は僅か0.4%しかいません。大学院を卒業すれば、余程のことがない限り高校卒以上の初任給はもらえそうです。
 
給与は労働力の対価であり、新卒であれば学歴が違っても労働力は大して変わらなさそうですが、学んできたことを活かすことで成長していく可能性を大いに期待されているのでしょう。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者



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