最終更新日: 2019.01.11 公開日: 2018.12.14
暮らし

寄付型のクラウドファンディングとは何か? (クラウドファンディングその3)

前回、クラウドファンディングには、金商法(金融商品取引法)の規制を受けない「寄付型」と「商品・サービス購入型」。
 
金商法の規制を受ける「貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」「事業投資型」「株式投資型」の、合計5つのタイプがあることを述べました。
 
今回はこのうち「寄付型のクラウドファンディング」がどのような内容なのかを、みていきましょう。
丸山隆平

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Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)

経済産業ジャーナリスト

丸山隆平

執筆者:

Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)

経済産業ジャーナリスト

 

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見返りを求めない「寄付型のクラウドファンディング」

寄付型のクラウドファンディングは、出資者が見返りを求めないタイプの資金調達手段です。出資に対してお礼のニュースレターなどを送付する場合はありますが、基本的に企業から出資者に対して対価(リワード)を提供する義務はありません。
 
つまり、資金調達者にとっては、寄付を受けることと同じことになります。
 
寄付型のクラウドファンディングが一般的な寄付と異なるのは、インターネットを介して世界中の人々に向けて資金を募ることができることです。従来に比べ圧倒的多数から資金を募ることができるのです。
  
寄付型のクラウドファンディングは社会貢献活動や環境保全活動のための資金調達として利用されることが多く、企業だけでなく、一般個人・団体にも広く利用されています。
 

あくまで自己の判断で

寄付型のクラウドファンディングはそもそも寄付行為であるため、「リスクはない」と言いたいところですが、運営会社や寄付を集めている主体が詐欺的に寄付を集めていた場合は寄付金が不正流用され、自分の寄付行為が無意味になる恐れがあります。
 
この場合、救済措置はないため、あくまで自己の判断で出資するということに注意すべきです。なお、寄付型での税務上の取り扱いについては国税庁のホームページ(寄付金を支出した時)ほかを参照にする必要があります。
 

寄付型のクラウドファンディングの実例

実例をみてみましょう。寄付型のクラウドファンディングで有名なものに、「ジャパンギビング」(運営会社:LIFULL Social Funding)があります。
 
「ジャパンギビング」は2001年に英国で設立された「JustGiving」が基となっていて、2017年10月に不動産情報企業の旧ネクスト(現:LIFULL)が出資し、この時点で現在の「LIFULL Social Funding」に名称を変更しています。
 
「ジャパンギビング」は、同社のホームページによると国内最大の寄付型クラウドファンディングということで、民間非営利団体、公益法人、社会福祉法人などのほか、大学や自治体にも多数の実績があります。
 
国内最多の団体登録数の強みを生かし、現在までに1万2000件のプロジェクトを掲載し、累計21億円の寄付を集めているそうです。
 

社会貢献色の強いプロジェクトが多い

もう一つ、寄付型クラウドファンディングで有名なものに、日本初のクラウドファンディングとして2011年にスタートし、国内最大級の寄付型クラウドファンディングと言われている「Readyfor」があります。
 
初期の頃は社会貢献色の強いプロジェクトが多かったようですが、クラウドファンディングが普及したことで、いろいろな方が利用するようになったそうです。
 
また、クラウドファンディングは市場調査の側面もあるため、「何か新しい商品を作りたくても、実際に売れるかどうか分からず、新規事業に踏みだせない」という中小企業にもマッチしているようです。
 
Text:丸山隆平(まるやま りゅうへい)
経済産業ジャーナリスト
 



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