最終更新日: 2019.01.11 公開日: 2018.12.14
暮らし

え?意外にもあの業種って初任給高いんだ~2009年と現在ではどのぐらい初任給に違いがあるのか調査してみた!

新卒者の初任給が少しずつ上がっていますが、業種によって景気の良し悪しがあるため、業種ごとに初任給を確認すると意外に大きな差があります。そこで、新規学卒者(大学卒・高校卒)の業種別の初任給を確認してみました。
 
松浦建二

Text:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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松浦建二

執筆者:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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建設業の大学卒初任給が目立って上昇している

厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況から、新規学卒者のうち大学卒(医学部と歯学部卒は含まない)の16業種の初任給を男女別に調べて表にしてみました。
 
過去と比べるため、直近2018年(平成30年)だけでなく2009年の数値とこの間の増減額も載せてあります。
 
※この統計での初任給とは、通常の所定労働時間で所定の日数を勤務した新規学卒者の6月分の所定内給与額から通勤手当を除いたものです。所定内給与額は所定内労働時間に対する賃金で、基本給や諸手当は含まれますが超過労働給与額は含まれません。
 

資料:厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
 
表の16業種の中で初任給が最も高いのは、男性が「鉱業 採石業 砂利採取業」の22万9千円、2番目が「学術研究 専門・技術サービス業」の22万7千円、3番目が「建設業」の21万7千円となっています。
 
女性は「学術研究 専門・技術サービス業」が22万1千円で最も高く、2番目が「鉱業 採石業 砂利採取業」の21万4千円(214.2千円))、3番目が「情報通信業」の21万4千円(213.9千円)となっています。
 
初任給が低い業種は、男性が「複合サービス事業」の18万3千円、「電気・ガス・熱供給・水道業」の20万円、「宿泊業 飲食サービス業」の20万2千円等で、女性は「複合サービス事業」の18万3千円、「運輸業 郵便業」の19万5千円、「宿泊業 飲食サービス業」の19万6千円等となっています。
 
初任給の水準は性別にあまり関係なく、ほぼ同じ業種で高かったり低かったりしています。2009年と比べると、「建設業」が男女ともに1万円以上上がっています。「鉱業 採石業 砂利採取業」は男性が1.5万円上がったのに対し女性は1万円下がっています。
 
2009年の女性の初任給が22万4千円で男性を含めて最も高かったことから、2009年に何か特殊な要因があったと考えられます。男性では「宿泊業 飲食サービス業」等の3業種で初任給が下がっています。
 
競争の激しい業界なのでしょうが、他が上がっている状況で下がると、敬遠する学生が増えるかもしれません。
 

情報通信業や金融保険業で高校卒男性の初任給が下がっている

同じ統計から新規学卒者のうち高校卒の16業種の初任給も男女別に調べて表にしてみました。
 

資料:厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
 
表の16業種の中で初任給が最も高いのは、男性が「建設業」と「不動産業 物品賃貸業」の17万3千円、次が「サービス業(その他)」の16万9千円となっています。
 
女性は「生活関連サービス業 娯楽業」が16万8千円(168.4千円)で最も高く、2番目が「運輸業 郵便業」の16万8千円(168.3千円))、3番目が「学術研究 専門・技術サービス業」の16万6千円となっています。
 
初任給が低い業種は、男性が「金融業 保険業」の14万3千円、「複合サービス事業」の15万4千円、「教育 学習支援業」の15万9千円等で、女性は「鉱業 採石業 砂利採取業」の14万4千円、「金融業 保険業」の15万円、「複合サービス事業」の15万4千円等となっています。
 
2009年と比べると、男性は「教育 学習支援業」が特に上がり、「情報通信業」と「金融業 保険業」が大きく下げています。女性は「医療 福祉」や「宿泊業 飲食サービス業」等が上がり、「鉱業 採石業 砂利採取業」が唯一下げています。
 
全業種では男性より女性の方が、増加額が大きくなっています。
 
「金融業 保険業」の低さが目立ったので、大学卒と高校卒の初任給の差額を計算してみたところ、「金融業 保険業」は男性大学卒210.8千円に対し高校卒143.2千円で、差額は67.6千円もありました。
 
男性では業種別で最も差があり、他には「学術研究 専門・技術サービス業」や「鉱業 採石業 砂利採取業」も比較的差が大きいです。要因は様々でしょうが、高校卒よりも大学卒の採用を重視しているのでしょう。
 
初任給は業種によって大学卒の男性で4万6千円、女性で3万8千円の差があります。高校卒でも男性で3万円、女性で2万4千円の差があります。これから就職活動をする学生は、業種によって意外と大きな初任給の差があることを十分理解して活動してほしいものです。
 
ただ、初任給が高いのと入社後の給与の上昇は連動しないので注意も必要です。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
 



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