更新日: 2019.01.11 その他
あこがれの山手線の駅に住んでみたい!家賃相場が低い駅はどこなのか?
不動産・住宅情報サイト『SUUMO(スーモ)』が「山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版」(※1)を発表しました。その中で「東京23区の山手線にある駅なのにわりとリーズナブルな家賃」ととくに感じるのが「豊島区」の駅です。さっそくランキングを見てみましょう。
Text:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
消滅可能性都市といわれた豊島区の駅が大健闘
『SUUMO(スーモ)』によると、山手線の駅で、家賃相場が安い順は次の通りです(算出方法※2)。
1位 田端(北区) 8.10万円
2位 西日暮里(荒川区) 8.30万円
3位 目白(豊島区) 8.31万円
4位 大塚(豊島区) 8.40万円
5位 駒込(豊島区) 8.50万円
5位 高田馬場(新宿区) 8.50万円
7位 日暮里(荒川区) 8.60万円
7位 池袋(豊島区) 8.60万円
9位 巣鴨(豊島区) 9.00万円
9位 鶯谷(台東区) 9.00万円
豊島区の駅「目白」「大塚」「駒込」「池袋」「巣鴨」が大健闘ですね。
実は2014年、豊島区にとって衝撃的な発表がなされたことはみなさんも記憶にあるでしょう。2014年5月に日本創成会議・人口減少問題検討分科会が、このまま人口減少が進めば、消滅してしまう可能性が高い自治体が523自治体あると発表しました。その中で、東京23区の中で豊島区が消滅可能性都市にリストアップされていたのです。
大きなショックを受けた豊島区は、豊島区消滅可能性都市緊急対策本部を立ち上げ、暮らし、子育てをする女性に「選ばれるまち」をめざすための総合的な対策の検討をはじめ、女性に住みよい街をめざしてさまざまな施策を打ってきたようです。
子育て世代の女性を定住させるための事業に大きな予算を投下したり、繁華街池袋のクリーンアップイメージを進めたり、アートフェスを開くなどの取り組みを行い、2018年、待機児童2年連続ゼロを達成したとのことです。
池袋で飲んで終電がなくなっても余裕で歩いて帰る?
それでもまだこのリーズナブルな家賃ということは、やはり、消滅可能性都市のマイナスイメージがまだぬぐえないのでしょうか。でも、リーズナブルに住めて、子育てにやさしいとなれば検討の価値はありますよね。
何といっても大ターミナル「池袋」が含まれているのは驚きです。こちらの調査は「駅から15分以内」「10平米以上~40平米未満の物件」を対象にしているようなので、「池袋に歩いて帰れるアパートまたはマンションに住んでるんだぜ」といえるかもしれません。
しかし、上記の駅を見ると「目白」には高級イメージがありますし、「駒込」の本駒込(文京区エリアですが)には高級住宅街があります。豊島区といっても十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)にとらえるのはむずかしそうです。下町っぽいエリアをうまく見つけて、銭湯ライフなどと組み合わせて住むといいかもしれません。
ちなみに本調査で一番山手線の駅で相場が高いのは29位「有楽町」12.85万円(千代田区)でした。もはや暮らすイメージがありませんが、賃貸物件がホントにあるのでしょうかね? 仮に住めても買い物とか高そう……。
※1山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング 2018年版~SUUMOジャーナル調査~
※2 【調査対象駅】山手線沿線すべての駅(掲載物件が11件以上ある駅からランキングを作成)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、 10平米以上~40平米未満、 ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/4/1~2018/6/31
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
副業評論家