最終更新日: 2019.01.11 公開日: 2018.07.13
暮らし

マイホームは持ち家?賃貸? 二人以上の世帯、男性単身世帯、女性単身世帯それぞれの持ち家率を比べてみた

執筆者 : 松浦建二

マイホームを居心地良くするには、どこに住むかだけでなくマイホームを所有する(買う)のか、賃貸にする(借りる)のか、も大事なポイントになります。
 
所有と賃貸のどちらが良いのかはさまざまな条件によって異なりますが、判断材料が多いと意思決定はしやすくなるはずです。
 
そこで今回は、持ち家率(マイホームを所有している人がどのくらいの割合でいるのか)について調べてみました
 
 
松浦建二

Text:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

松浦建二

執筆者:

Text:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

1人暮らしの持ち家率は女性のほうが2割も高い

総務省の全国消費実態調査では、5年毎の調査で2人以上の世帯や、単身世帯(男女)の持ち家率も調べています。平成11年以降の直近4回の持ち家率をグラフにまとめてみました。
 


資料:総務省全国消費実態調査(平成11・16・21・26年)
 
平成26年調査によると、2人以上の世帯(夫婦や親子等の世帯)の持ち家率は82.4%となっており、5世帯のうち4世帯がマイホームを所有していることになります。平成11年(76.7%)からは、15年で5.7%上昇しています。
 
単身世帯(1人暮らし世帯)の持ち家率は、男性の50.3%に対し女性は69.0%もあります。男女差は18.7%もあり、過去においても女性の方が持ち家率は高いです。
 
女性のほうが堅実な人が多いとか、安住を求める傾向が強いのかもしれません。
 
2人以上の世帯と単身世帯では、2人以上の世帯の方が単身世帯全体の平均(60.3%)より22.1%も高くなっています。同居する家族がいると、マイホームを所有する気持ちが高まるのでしょう。
 
しかし、差は徐々に縮まってきており、単身世帯も2人以上の世帯と同水準の80%台まで行きそうな勢いがあります。
 
持ち家率が2人以上の世帯でも単身世帯でも上昇しているのは、住宅ローンの金利がかなり低いことも大きく影響していそうです。単身でも所有したいと思える家(特にマンション)が増えているのも要因の1つかもしれません。
 

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女性1人暮らしの持ち家率は30歳代に急上昇する

持ち家率についてもう1つ、世代ごと(2人以上の世帯は世帯主の年齢)にどのくらい持ち家率の違いがあるのかも調べてみました。過去との違いもわかるよう、直近の平成26年だけでなく平成11年も載せてあります。
 


資料:総務省全国消費実態調査(平成11・26年)
 
平成26年の2人以上の世帯(濃い方の黄色い線)では、世帯主が30歳未満だと持ち家率はまだ31.0%しかありません。
 
しかし、30歳代になると61.6%へ急上昇し、60歳代で91.8%に達します。平成11年と比べると30歳未満と30歳代で6~8%程度持ち家率が高くなっています。若い世代で持ち家志向が高まっていると考えられます。
 
平成26年の単身世帯では、30歳代まで男女に差はほとんどありませんが、40歳代になると女性の持ち家率が62.2%へ急上昇し、男女で21.4%も差がつきます。
 
世代が上がっても60歳代まで差はほとんど変わらず、70歳代になって差が12.1%まで縮まります。
 
単身世代では、平成11年の持ち家率と比べて大きな変化が見られます。男性は30歳未満と70歳代の持ち家率に変化は見られませんが、40歳代で7.4%高くなり、50歳代では13.2%も高くなっています。
 
つまり15年前に比べてマイホームを所有する人の、所有するタイミング(年齢)が早まっていると言えます。
 
女性はさらに顕著で、40歳代の持ち家率が27.3%も高くなっています。50歳代でも17.0%高く、70歳代でも10.0%高くなっています。
 
平成11年では60歳代の持ち家率が64.0%ですが、平成26年では40歳代ですでに62.2%もあります。つまり、女性は男性以上に持ち家志向が高まっており、しかも所有するタイミング(年齢)もかなり早まっているといえます。
 
30歳代から40歳代にかけてマイホームを手に入れる女性が多いのは、将来の働き方や結婚、出産のことを考える時期であるとともに、住宅ローンを借りやすい等、購入する要件が整っていることも要因としてありそうです。
 
単身男性でも、持ち家率が70歳代で70%を超えていることからもわかるように、最終的には7割以上の世帯がマイホームを賃貸ではなく所有しています。
 
世帯によって所有するタイミングに差はありますが、今後も持ち家率は上昇し、所有するタイミングはさらに早まっていきそうです。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士