更新日: 2019.01.10 その他

お隣のお店がテラス席を作って、毎晩うるさい・・・ 慰謝料はもらえるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 石垣美帆

お隣のお店がテラス席を作って、毎晩うるさい・・・ 慰謝料はもらえるの?
自分の家の隣に何があるかというのは、快適に暮らすうえでとても大事な問題です。
 
家の隣がテラス席付きの飲み屋で、毎晩騒がしかったらどうでしょう。あまりにうるさい場合、騒音トラブルとして慰謝料の請求などはできるのでしょうか?
 
今回は、家の隣の飲食店がテラス席を作り、騒音に悩まされるようになったDさんの例をみてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

石垣美帆

監修:石垣美帆(いしがき みほ)

弁護士

中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

Dさん夫婦の家の隣はレストラン。ある日突然、お店がテラス席を作り…

60代のDさん夫婦が暮らす家は、繁華街のはずれにあります。ほぼ住宅地ですが、ぽつぽつと飲食店もあり、こちらの方まで足を運ぶ人も少なくありません。
 
Dさんの家の隣もレストランです。お店はこぢんまりとしていて、夜の21時には店を閉めます。騒がしいということもなく、今まで気にすることはありませんでした。
 
しかし、隣のレストランが突然、改装工事を始めました。しばらくしてできたのは、テラス席の付いたダイニングバーです。
 
Dさんの家に面した部分に、テラス席ができました。夜の閉店時間は22時になり、遅くまでお酒を飲んだお客さんが談笑しています。
 
Dさん夫妻はそれから毎晩、隣のお店の騒音に悩まされることになりました。2人は毎晩21時には床につきますが、お店が閉まる22時まで寝付くことができません。睡眠が十分にとれなくなり、最近では体調も優れないといいます。
 
※物語はフィクションです
 

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家の隣の飲食店がテラス席を作り、騒音がうるさい場合、訴えることはできるのでしょうか。東京桜橋法律事務所の石垣美帆弁護士にお伺いしました。

訴えることは可能です。騒音を理由に病気になった場合は、治療費を慰謝料として請求することができます。慰謝料請求の中に、健康被害関連のお金を含む形です。
 
慰謝料はとれて数十万円単位ですが、先の健康被害などの状況にもよります。また、営業差し止め、営業時間の制限などを請求することも可能です。
 
ただし、実際に慰謝料をもらうことはハードルが高いと思われます。
 
騒音問題では、その騒音が「受忍限度」を超えていることを立証する必要があります。しかし、騒音は人によって感じ方が異なるため、その立証は容易ではありません。
 
騒音計で測る、どのくらいの頻度か、時間はどのくらいかなど、データとして集める必要があります。個人での証拠集めに限界がある場合は、弁護士に相談するのもひとつの方法です。
 

訴えることはできても慰謝料をもらうことはなかなか難しい。まずは誰かに相談を

家の隣の飲食店がテラス席を作り、騒音がうるさい場合、訴えることはできてもお金を請求するのはなかなか難しいということが分かりました。
 
これは一般的な、隣人同士の騒音問題などと変わらないようです。ただし、営業差し止め、営業時間の制限などを請求できるという点は、相手がお店である場合の特徴ですね。
 
よっぽど騒音がひどく体調を壊すほどであれば、弁護士に相談してみるのもひとつの手です。一人で行動を起こしにくいという方、ご年配の方などは、家族や身近な人に相談して協力を仰いでみましょう。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部
監修:石垣 美帆(いしがき みほ)
弁護士
中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。