最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.05.09
暮らし

ペットの医療保険は必要?ペット保険を選ぶときの6つのポイント

ペットにも民間の医療保険があるのをご存知でしょうか。ペット保険は、飼い犬や猫などが、国内の動物病院で入院や手術などを受けた場合にかかる治療費の一部を補償する保険です。
 
一部の「保険会社」や「少額短期保険会社」が取り扱っています。
 
ペットの治療費には、人間と違って公的な医療保険制度がないので、かかった治療費は全額自己負担になります。また、ペットの高齢化に伴い治療費も高額化しています。
 
高額な治療費に備えてペット保険を検討してみてはいかがでしょうか。
新美昌也

Text:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

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新美昌也

執筆者:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
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ペットの費用

犬の餌代、医療費、餌代・医療費以外の費用について、「東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成23年度版)」の調査結果を紹介します。
 
犬の餌代について、年間「3~6万円未満」(33.9%)と、「1~3万円未満」(33.1%)で全体の67%を占めています。
 
犬の医療費については、年間「3~6万円未満」(35.1%)と、「1~3万円未満」(24.8%)で全体の59.9%を占めています。
 
犬の餌代・医療費以外の費用については、年間「3~6万円未満」(24.0%)と、「1~3万円未満」(14.0%)で全体の38.0%を占めています。
 
この結果を見る限り、医療費に関しては貯金で備えることもできそうです。ただし、年間「20~50万円未満」も7.0%あります。ペットの高齢化、医療技術の高度化を考えると、想定外に医療費がかかる可能性があります。
 
お金の心配をせず、大切なペットに満足のいく治療を受けさせるにはペット保険は有力な選択肢の1つといえます。
 

ペット保険を選ぶときのポイント

ペット保険は13社にあり(2017年4月)、補償内容も多種多様です。ペット保険を選ぶときのポイントを示しますので、参考にしてください。
 
●ポイント1 対象となるペットの種類
一口にペットといってもさまざまな種類があります。すべてのペットが対象となるわけではありません。ある程度の数がいないと保険としては成り立たないので、主な対象は犬と猫です。
 
うさぎなどの小動物や鳥、爬虫類などを対象とするものもありますが、限られています。なお、ペットとはいえませんが、盲導犬などの身体障害者補助犬も対象になります。しかし、闘争や興行など商業目的の動物は対象とはなりません。治療のリスクが高いからです。
 
●ポイント2 加入年齢・継続可能年齢
新規に加入できる年齢は、一般的に犬では10歳程度(犬種により異なる)、猫では8歳程度です。ただし、生後数カ月は加入できないものもあります。
 
保険期間は一般的に1年で、継続するには手続きが不要なもの(自動更新型)と、必要なものがあります。継続可能年齢は、終身と一定年齢までの2種類があります。
 
このように、ペット保険には加入条件を満たしていないと加入できませんので、まずは加入条件を確認しましょう。
 
●ポイント3 補償内容

・どこまで補償されるか
基本的な補償対象は、病気やケガでの入院や手術、通院をした場合にかかった治療費です。
 
通院を補償しないものもあります。そのほか、ガン手術保険金特約、ペット賠償責任特約、葬祭保険特約など、ペット保険にもさまざまな特約があります。特約がセットされているもの、任意で付帯できるものがあります。
 
なお、自動車、火災保険などで個人賠償責任保険を付帯している場合は、ペット賠償責任特約は不要です。
 
・補償割合(保険金支払割合)
補償割合は、「保険の対象となる診療費の何%が補償されるか?」のことです。補償割合は50%、70%が一般的ですが、100%もあります。診療費のうち、ワクチン接種、健康診断、歯科治療、不妊・避妊・妊娠・出産、加入前からの病気・ケガなど対象外になるものを確認しましょう。 
                     
・支払限度
通院・入院に関しては「1日あたりの支払限度額」「年間の支払限度額」「年間の支払限度日数」といった制限、手術に関しても「1回の支払限度額」「年間の支払回数」といった制限が設定されているものや、年間の支払限度額までならば「1回(1日)の支払限度額無制限」「支払回数無制限」といったものがあります。
 
・補償の開始時期
新規に加入する場合、保険期間の開始日から一定期間(30日など)に発症した病気が補償の対象とならない場合がありますので注意しましょう。
 
●ポイント4 保険料
補償を厚くすれば保険料は割高になります。ペットがかかりやすい病気などを把握し、不要な補償はカットしましょう。また、一般的に高齢になるほど保険料が高くなります。
 
継続契約の場合、保険料も増えていきますので、目先の保険料だけではなく、5年後、10年後の保険料も確認し、総支払保険料も把握しておきましょう。
 
一般社団法人ペットフード協会の、平成28年全国犬猫飼育実態調査によると、犬全体の平均寿命は14.36歳、猫全体の平均寿命は15.04歳となっています。
 
また、割引制度もチェックしましょう。インターネット契約割引(WEB割引)やマイクロチップ割引、健康割引(無事故割引)などあります。
 
●ポイント5 保険金の請求方法
病院の窓口で治療費の全額を支払い、後日、保険会社に保険金を請求するのが一般的ですが、保険会社の提携病院の場合、保険証を提示して、自己負担分のみを支払えばよいところもあります。この場合、保険金を請求する手間が省けます。
 
●ポイント6 付帯サービス
ペットの健康などについて、獣医師に相談できるサービスなどがあります。
 
ペット保険の加入を検討する場合は、必要な補償内容を決めて、総支払保険料を確認しましょう。総支払保険料と保険金のバランスを考え、貯蓄で備えたほうがよいか、保険で備えたほうがよいかを判断するようにしたいものです。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。



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