更新日: 2019.01.10 その他

電力自由化、きほんを知ろう 電気料金の仕組みからおさらい!

電力自由化、きほんを知ろう 電気料金の仕組みからおさらい!
電気代の節約はなかなか難しいですね。夏・冬場は特に冷暖房を使うことが多くなり電気代もかかるのではないでしょうか。
 
電気をこまめに消して節約しようとしても、うっかり消し忘れてしまいがちで、なかなか続かないと思います。
 
少し前になりますが、電力の自由化が始まりニュースになりました。みなさまは自分で電力会社を選び使用していますか?電気代はどこの会社もあまり変わらないと思っていませんか?
大林麗子

Text:大林麗子(おおばやしれいこ)

ファイナンシャルプランナー2級。

大学卒業後、医療機関へ勤務。2児の母親。
「節約をし続けるのも、なかなか収入は増えない」
そんなママさんを応援する、上手くお金を増やしていく「お金についての仕組み」を分かりやすく提供。

1.電力自由化とは?

少し前まではそれぞれの地域の決まった電力を使用しなければいけませんでしたが、2016年4月以降、電力自由化が始まりました。
 
電力自由化とは、今お使いの電力会社だけではなく、さまざまな電力会社の中から使用したい電力会社を自分たちで選ぶことができるのです。
 
ご家庭の電力だけではなく、法人・事業者の方も自由に電力会社を選ぶことができます。また、値段だけではなくセットプラン・発電方法なども自分なりに選択可能となります。
 
なかなか知らない方も多いと思いますが、今では100社以上の電力会社が存在するので、選択の幅も広いですね。
 

2.電気料金の仕組み

電気料金の明細を見ても内容が分かりにくいと思います。電気料金はどのように決まるのでしょうか。次の<1>~<4>の合算で電気料金が決まります。
 
<1>基本料金<2>電力量料金<3>燃料費調達額<4>再エネ発電促進賦課金になります。<2>以外は、必ずかかる費用になります。
 
(<3>に関しては燃料調達費のためマイナスになる場合もあります)また、東京電力など、電力会社によっては、電気料金を口座振り込みにすると月額54円の割引になります。
 

3.マンション(賃貸マンションも含む)は関係ないの?

マンションに住んでいる方でも電力会社を選ぶことができます。入居者と電力会社が契約を交わしているケースがほとんどですので、電力会社を変更することが可能になります。
 
電力会社からの検針票が毎月届いているご家庭は、マンションでも個人契約をしていることになるので、電力会社の選択をすることができます。
 

4.新電力への不安

新電力会社へ切り替えると、停電や倒産がないかと不安に思う方もいると思います。ただ、契約している電力会社が停電や倒産に陥っても、電気が止まることはありません。
 
なぜなら、地域・電力会社で助け合いながら電気を供給する体制ができています。電力会社同士でたくさんのネットワークがありますので大丈夫です。
 

5.申し込みや切り替えは難しいのでは?

申し込みや切り替え作業が難しいのではと思う方も多いのではないでしょうか。そんなことはありません。申し込み手続きはインターネットで簡単に行うことができます。
 
たくさんの電力会社がありますので、条件や他社との比較もしやすい、インターネットを利用するのがおススメです。
 
切り替えの際は新しい電力会社がすべて手続きを行ってくれるので「お客様番号」「メーター個人番号」など個人情報の入力だけで簡単に行うことができます。また、工事などにかかる初期費用は基本的に無料(一部で事務手数料がかかる場合がある)になります。
 
電力会社の自由化について少しでも興味を持っていただけたでしょうか?興味を持ちながらもそのままにしていた方はこの機会に一度、電力会社を比較してみてはどうでしょうか。
 
電力会社によっては、契約すると電気代だけではなく、ポイント還元・割引制度などオトクなサービスがついてくるところもあるのでチェックしてみてくださいね。
 
Text:大林麗子(おおばやしれいこ)
ファイナンシャルプランナー2級。

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