更新日: 2019.01.09 その他

損得だけでは決め難い!賃貸派?持ち家派?それぞれのメリット・デメリットを検証してみた

執筆者 : 川添典子

損得だけでは決め難い!賃貸派?持ち家派?それぞれのメリット・デメリットを検証してみた
住宅は人々にとって欠かせないものであり、誰もが一度は悩むときがくるものです。

さまざまな選択肢がありますが、大きく分けると、賃貸で暮らしていくか?または、持ち家を購入するか?で悩む人が多いのではないでしょうか。

そして、この2つのどちらかが正解・不正解ということはないので余計に悩みます。

家族それぞれの考えやスタイルがあるので、自分たちに合った家選びをしていくことが何より大切になります。

今回は賃貸か持ち家か、自分たちに合うのはどちらか、さまざまな観点から見ていきたいと思います。
川添典子

Text:川添典子(かわぞえ のりこ)

ファイナンシャルプランナー2級

住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。

賃貸と持ち家のメリットを比較してみよう!

〈賃貸派〉

賃貸は動きやすいが、持ち家は動きにくい
賃貸のメリットは何かが起きたときに動きやすいところです。
 
例を挙げると、転勤が決まったとき・収入が下がってしまいローンが払えなくなったとき・近所でトラブルが起きたとき・子どもが学校でいじめられてしまったときです。
 
このようなことが起きたときに、持ち家ではすぐに動くことができません。賃貸であれば、そのような心配事がなく、何かあればすぐに動くことができます。
 
・売却などの心配事がない
前述の動きやすいというメリットにつながりますが、賃貸には売却の心配がありません。転勤や親の介護、二世帯住宅にするなどの理由から住んでいる家を手放さなければいけない状況になったとします。
 
その場合、持ち家でしたら売却が必須です。売却はさまざまな心配事を抱え、想像以上にストレスが溜まります。
 
まずは、どこの業者に相談するのがいいのか?そして売りに出したはいいが、売れるのか?希望額で買ってくれるか?今週は問い合わせが来たのか?など無事に売れるまでは心配になってしまい、それがストレスになってしまいます。
賃貸だとそんなことは気にせずに、次の住まいを考えることができます。
 
・ローンの破綻がない
現代は終身雇用の考えが少しずつ変わっていたり、働き方改革などで残業が削減され、収入が減ってしまうこともあります。
 
そのとき、ローンの支払いが苦しくなってくると返済の仕方を検討し直したり、最悪の場合、住まいを手放すことにもなります。一方、賃貸ならば、収入に合わせて住まいを変えることができます
 
〈持ち家派〉
 
・ローンはいずれ終わるが、家賃は払い続けることになる
賃貸だったら、一生家賃を払い続けることになります。
 
これに対して、持ち家はメンテナンスなど必要になりますが、いずれはローンの支払いが終わるので、少し余裕ができます。
 
・自分の好きな間取りにできる
持ち家のメリットは、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを選ぶことができる点です。
 
家族4人だけど、お客さんが頻繁に来るからもうひとつお部屋が欲しい・趣味のお部屋が欲しい・内装や水回りなどのインテリアには絶対こだわりたい!など、自分の希望に合わせた住まいを選べます。
 
賃貸だと、ある程度決まってしまっているので、自分好みの家に住むことができませんし、収納の数が少ないため、手狭に感じてしまう可能性が高いです。
 
・資産などの観点から老後も安心して住むことができる
賃貸は資産として残すことはできないので、何も残らないものにお金を払い続けることになります。ですが、持ち家でしたら資産として残すことができます。
 
将来老後資金に充てたいという考えがあれば、持ち家を選ぶことをオススメします。
 
ただ、すべての不動産が資産を残せるのではなく、住む場所の立地条件や住宅そのものの性能によって大きく左右されますので、そこもしっかり検討しましょう。
 
また、賃貸だと高齢で借りる場合、貸してもらえない恐れも出てきます。その理由は家賃滞納や認知症などのリスクがあるためです。
 

まとめ

賃貸にするか持ち家にするかでは、どちらが正しいという答えはありません。それぞれ家族の考え方や価値観、ライフスタイルによって異なります。
長い目で見て、資産やお金の観点から判断するのも良いですし、動きやすさを重視するのもありです。
 
どちらも少なくともリスクは伴うので、老後のことまで考えて検討することをオススメします。
 
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー

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