更新日: 2024.10.07 ライフプラン
初婚年齢は何歳が多い? 結婚年齢の傾向を知ってライフプランニング(男性編)
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
男性の初婚年齢は平均31.1歳、一番多いのは27歳
厚生労働省平成28年人口動態調査から、夫の平均初婚年齢と初婚者数をグラフにしてみました。縦軸が初婚者数、横軸が平均初婚年齢で、年齢は結婚式をあげたときか同居を始めたときの早いほうの年齢としています。夫の総数は405,024人です。
男性の初婚年齢は、20歳代から40歳代あたりをイメージしていましたが、実に年齢幅が広かったので、グラフでは17歳(おそらく同居開始年齢)の85人と80歳以上の12人を除いた18歳~79歳を載せておきました。ちなみに50歳以上の初婚者数は5,284人で、全体の1.3%となっています。70歳代や80歳代で初めて結婚する元気な高齢男性が意外と多いのには驚きましたが、中心となる年齢はやはり20歳代から30歳代です。
初婚者数の特に多い年齢を下記にまとめてみました。
23歳から37歳までが初婚者数1万人を超えていて、一番初婚者数が最も多い年齢は27歳です。2番目に多いのは28歳、続いて26歳、29歳と、20歳代後半が中心となっています。ちなみに夫の平均初婚年齢は31.1歳で、妻の29.4歳と比べて2歳弱年上です。
早婚者の貯蓄期間は子育て後、晩婚者の貯蓄期間は結婚・出産前
ライフプラン上で、家計の収支が厳しくなる時期が2つあります。1つは子どもの教育費がかかる子育て時期です。支出が増えるだけでなく、子育てによって親の働き(収入)に制約が生じるからです。もう1つは老後です。退職により勤労収入がなくなるか大幅に減るからです。
結婚が早く子どもを若くして迎えた人はすぐに子育て期を迎えるので、教育費を貯蓄する期間があまり確保できませんが、老後へ備える期間は子育て後に確保しやすいといえます。結婚が遅めの人は、結婚・出産まで貯蓄期間は長くとれますが、子育てが終わってすぐに老後になり、老後に備える期間をあまりとれません。人によっては老後になってから教育費の負担が生じることも考えられます。
結婚の時期によって貯蓄期間は異なります。結婚する年齢を予定(想定)するのは難しいですが、将来に備えていつ貯蓄するか計画を立てやすいといえます。将来結婚したいと考えている男性は、いつでも不安なく結婚でき、老後も安心して迎えられるように計画を立てておきましょう。
松浦建二 CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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