最終更新日: 2020.05.25 公開日: 2017.10.06
暮らし

〈海外ロングステイ〉心配な現地でのケガや病気。旅行保険はどう選べばいいの?

執筆者 : 束野浩

海外にロングステイしている時、万一病気やケガ、交通事故に遭遇してしまったらどうしますか? 
年配者の場合は入れ歯が破損したり、歯の詰め物がとれてしまったりというリスクがあるかもしれません。ロングステイ財団発行している「ロングステイ調査統計2016」によると、ロングステイ経験者が不安に思う事の1位が治安、2位が医療事情です。特に年齢60歳以上の海外ロングステイ経験者にとっては、医療事情は大切なポイント。ある程度、医療環境が整った国を選ぶことと、事前に保険に加入することは必須といえるでしょう。今回は海外ロングステイの保険について考えます。
束野浩

執筆者:

執筆者:束野浩(つかの ひろし)

ロングステイ財団登録アドバイザー

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者
鹿児島県出身。電機メーカに入社後、銀行の情報システム営業を経て、平成25年FPとして独立。転勤族かつ趣味の旅行が高じて、渡航歴40数回。日本全国に宿泊した経験を活かし、ロングステイに関する個別相談やセミナー講師を務めている。日本FP協会福岡支部の幹事やマンション管理組合理事長、九州ロングステイ同好会の幹事の経験を活かしつつ、年金支給開始年齢65歳時代となるまでに、定年前からどのような準備をすれば良いのか等、健康年齢までにやっておきたい事、定年後の生活レベル向上へのアドバイスなどを中心に活動中。

詳細はこちら
束野浩

執筆者:

執筆者:束野浩(つかの ひろし)

ロングステイ財団登録アドバイザー

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者
鹿児島県出身。電機メーカに入社後、銀行の情報システム営業を経て、平成25年FPとして独立。転勤族かつ趣味の旅行が高じて、渡航歴40数回。日本全国に宿泊した経験を活かし、ロングステイに関する個別相談やセミナー講師を務めている。日本FP協会福岡支部の幹事やマンション管理組合理事長、九州ロングステイ同好会の幹事の経験を活かしつつ、年金支給開始年齢65歳時代となるまでに、定年前からどのような準備をすれば良いのか等、健康年齢までにやっておきたい事、定年後の生活レベル向上へのアドバイスなどを中心に活動中。

詳細はこちら

海外ロングステイの場合、専用の保険はありません

実は私の妻もタイのチェンマイで歯の詰め物が外れて、カード会社指定の歯科(総合病院)を受診し、歯科治療しました。一旦カードで治療費を支払った後、診療明細や領収書を帰国後にカード会社提出したので、カード会社からの請求はありませんでした(歯科治療の内容によって保険対象にならない場合もあります)。
日本国内では健康保険制度が充実している為、一般的に医療費の3割の自己負担で済みます。

海外でも日本の健康保険制度が使えない訳ではありません。

「海外療養費」という制度があります。一旦医療費を全額現地の通貨で支払い、診断書や支払い明細書等をもらい、帰国後に和訳し、国民健康保険の場合は役所に提出すれば、海外医療費の全額とは行きませんが、条件次第で還付を受けることは可能です。

だからと言って旅行保険が不要かというとそういう話ではありません。
旅行保険は医療だけではなく、その他いろんな保険がついているので、必ず加入しておきましょう。

海外ロングステイの場合、専用の保険はありませんので、「旅行」「留学」「駐在」等の条件を選択します。そこで「海外での医療保険」はどのようなものがあるのか見ていきましょう。大きく分類すると4つあります。①日本国内でインターネット等を使い加入する保険②クレジットカードに付帯している旅行保険③日本国外でのクレジットカードの利用付帯の保険④渡航先で加入する医療保険

いろんな保険がある中で、どのような保険を利用したら良いかを考えてみたいと思います。

渡航期間が90日以内であれば、クレジットカード付帯の旅行保険を優先して考えてみましょう

海外旅行やロングステイでは、無査証で滞在可能な期間は90日以内の国が多く、クレジットカードの保険も同様に一部を除いて90日以下が一般的です。補償内容は種類によって違いがありますので、自分に合った保険を選ぶことが大切です。

一般的な旅行保険の事例は以下を参考にしてみてください。

<補足内容>
滞在期間が90日を超える場合、インターネット契約できない会社もあります。
治療・救援費用が無制限まで設定できるのは、海外旅行の特長です。

日本の保険会社は出発前に契約が必要(一度出国したら契約できません)
出国の年齢が70歳以上になる場合には、保険料が上がる可能性があります。
クレジットカードの付帯保険では補償内容が十分でない場合は、旅行保険などを組み合わせて、より充実した補償内容の保険を準備するという方法も考えられます。

意外と知られていない海外旅行保険で見逃しやすい内容とは?

渡航の期間、病院の種類、年齢によっては条件が異なるので注意してください。
既に日本国内で病院にかかっている既往症「持病」がある場合は保険対象外の場合も
渡航先が欧米諸国の場合、例えば上記のカード保険では障害・疾病費用限度額200万円
他のクレジットカード(自動付帯)の合算も可能ですが、心配なら個別に旅行保険に加入要(医療費の安い国であればカード保険内で済む可能性が高い)

渡航期間が最初から90日を超えることが分かっている場合、現地保険会社との契約、
日本国内で長期の旅行保険に加入、利用付帯のカード保険で交通費等をカード利用する等の
対策が必要。

病院がキャッシュレスの対応できる病院なのかどうかを日本にいる時に確認が必要
病院に日本語対応できる医師または人(通訳付添人、看護師)がいるかどうかの確認
70歳以上の場合インターネットでの契約ができない会社も多く、期間も90日以内に限定される
ことがある

歯科治療は保険会社によって異なる為、内容を確認する事をお勧めします。

どうしても歯科治療が必要な場合、「海外療養費」制度を利用することも検討しましょう。
長期間海外に行く場合、必ず渡航前に歯科医院を受診して虫歯等は完治しておきましょう
出国前に日本領事館、日本人会、保険会社、カード会社等の連絡先も忘れずにメモしましょう

【クレジットカード付帯の旅行保険の注意点】
カードの旅行保険には自動付帯と利用付帯(航空券等の交通機関等のチケットを購入の場合)がありますので、カード規約を確認してください。
利用付帯には出国前にカード利用した場合と出国後に現地で交通機関等のチケットをカードで購入した場合の2種類のタイプがあります。
ただし、現地利用の旅行保険のカード会社は少なく、最低支払金額が設定されていることもありますのでご注意ください。
一旦帰国すると再度90日の期間となるが、夫婦(妻は家族会員)の場合、夫だけが帰国しても、妻が現地に残っている場合、妻の保険は延長されず対象外となります。



▲PAGETOP