更新日: 2019.01.08 その他

プレシニアのキャリア開発。若年層とは別のアプローチで

執筆者 : 柴沼直美

プレシニアのキャリア開発。若年層とは別のアプローチで

職業訓練やジョブカード講習に参加すると、受講生の年代は20代から50代後半まで実に幅広く、職業経験もまちまちです。

ただ、同じ受講生という仲間意識の中で、若年層と同じように仕事を探そうとして行き詰まるケースにも出くわします。年代や就労経験、スキルによってアプローチの仕方は変わります。

早くに自分だけのオーダーメイド・アプローチを見つけることがストレスなく自分らしいキャリアパスを歩いていくコツです。
柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

50歳を過ぎてからの畑違いの資格取得は時間の無駄

 
50歳を過ぎてから、業務内容を全く変えようとしている方がいらっしゃいます。

例えば、ずっと建設関係や運送業(トラックの運転手など)、力仕事的なことに従事されていた方が、体力的な不安から「やっぱり、もう少しカラダを酷使しないような仕事がいいと思って」と考えられ、「そのためには資格を取得しないと」ということで勉強をはじめられる方などです。

これはご自身が採用する側であると仮定してみましょう。全く畑違いの仕事を何十年もやってこられて、例えば医療事務だと仕事がなくなることはないだろうから、という理由で取得を目指して勉強した方を採用する可能性はどのくらいあるでしょうか。っ採用する側=雇い主、ですから、「指示を出しやすい人」が基準のどれかにはいります。

シニアレベルの人を採用する理由として何があるのか? もっと言うとどんなメリットがあるか、を考えてみると、「アドバイザー的な立場」を求めていると思います。すなわち雇い主の右腕的存在です。

そう考えると、将来有望だと思っても、50歳を過ぎてから今までと全く接点のない仕事に就こうとするのは、時間の無駄と言えそうです。それよりも、今までの経験を活かす途を探りましょう。

 

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運転手や建設業でも指導者側での可能性を探る

 
体力的にキツイ、ということであれば、指導者的立場、管理者的立場に回るのはどうでしょうか? ○○業界がこれから有望と思うと、そちらでの求人ばかりを探してしまいますが、「ご自身の経験」という軸は動かさないようにして業界の縛りをなくしてしまいましょう。

トラックの運転手からホテルや旅館での若年層の指導的立場に、タクシー会社やバス会社での配車や指導・監督の職に移り、その後徐々に役所との交渉やそれに伴う書類作成の業務に移行するというケースはよくあります。

建設業でも住宅設備機器関連で、家電量販店での販売指導員に移られるケースもあります。最近は若年層の就職・転職など職場の回転が激しいため、顧客へのサービスや基本的な説明についての勉強会を随時行わなければならなくなっています。このような時代背景から経験豊富な指導者的立場へのニーズが高まっています。

 

一般公募は競争激化。人脈を駆使して入り込む

 
ただし、このような仕事は、一般公募はあまりしていないケースが多いので、日ごろから「一匹狼的な」振る舞いではなく人脈は作っておくべきです。知り合いの知り合いを駆使して、とにかくスタートラインに立つことが重要です。最終的にはあきらめなければ、必ず見つかります。