更新日: 2019.01.08 暮らし

<身近な電気の話> 日本は発電所のデパート!

<身近な電気の話> 日本は発電所のデパート!
 
藤森禮一郎

Text:藤森禮一郎(ふじもり れいいちろう)

フリージャーナリスト

中央大学法学部卒。電気新聞入社、電力・原子力・電力自由化など、主としてエネルギー行政を担当。編集局長、論説主幹、特別編集委員を経て2010年より現職。電力問題のコメンテーターとしてテレビ、雑誌などでも活躍中。主な著書に『電力系統をやさしく科学する』、『知ってナットク原子力』、『データ通信をやさしく科学する』、『身近な電気のクエスション』、『火力発電、温暖化を防ぐカギのカギ』、『電気の未来、スマートグリッド』(いずれも電気新聞刊)など多数。

原子力発電

およそ50年前から世界中で採用されている発電方式です。発電段階でCO2を排出しせずに、安定した電力を大量に供給できること、使い終わった燃料を化学的に処理すると燃料を再利用できることからエネルギー資源の少ない日本では重要な電源とされています。半面、放射線の危険があるので厳重な安全管理が必要です。

<発電の基本原理>
原子力発電は、火力発電のボイラーを原子炉に置き換えたものです。原子力発電は原子炉でウランを核分裂させて熱エネルギーを得て蒸気を作り、蒸気タービンを回転させて電気を作ります。

<原子力発電の種類>
世界にはいろいろな種類の原子炉があります。日本で主に使用されているのは{軽水炉}と呼ばれているタイプです。その他にも「重水炉」「黒鉛炉」「炭酸ガス炉」「高速増殖炉」「高温ガス炉」などがあります。軽水炉にも「沸騰水型軽水炉(BWR)」と「加圧水型軽水炉(PWR)」の2種類があり、日本には両方ともあります。

再生可能エネルギー発電

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低炭素化社会に向かうエネルギーとして注目されています。風力、太陽光、地熱、バイオマスなど自然環境から得られる再生可能なエネルギーを利用して発電するもので、太陽光発電・風力発電・地熱発電・バイオマス発電、小水力等の種類があります。CO2の排出量が少なく地球環境問題への対応に優れているなどの利点がありますが、太陽光発電、風力発電などは投資額も大きく天候条件に左右され出力が不安定という難点があります。設置できる場所も限られていて、全てを再生可能エネルギーに依存するわけにはいきません。

<太陽光発電>
太陽光などの光を特別に加工された半導体に当てて発電を行うのが「太陽電池」で太陽電池を用いた発電方式を太陽光発電といいます。タービンや発電機を使わずに発電する点が水力、火力、原子力などと異なる直接発電方式です。需要地近くに容易に設置できるのが利点ですが、天候により出力が変動しますし夜間は発電できない不便があります。運転時にCO2を排出しないのが利点です。

<風力発電>
風車に風を送ると風車が回転し、風車に連結された発電機で発電するのが風力発電です。太陽光同様、風力発電も運転時にCO2を排出しません。発電は気象条件に大きく左右されます。一年を通じて一定の風を生む地域が立地条件としては恵まれていますが、日本には四季があり台風も多発するので適地が少ないのです。一年を通じて柔らかな風が吹いている欧州で盛んな発電方式です。

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