更新日: 2019.08.07 暮らし

日本の夕食が変わっていく。シニアの白ご飯・漬け物離れ

株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(所在地:東京都新宿区)は、毎日実施している独自調査「ディナーサーベイ・夕食メニュー調査」(毎日 1,000 サンプル、年間 36 万サンプル)を用いて、18~69 歳の女性における過去 5 年間の夕食メニューについて比較分析を行いました。
 
その結果、シニア層で夕食メニューの変化がみられることがわかりました。
 
 
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<調査結果>

■和食の定番 白ご飯・漬け物が減少傾向
日本人の夕食は、2012 年から 5 年間、上位 5 メニューの順位に変動はみられないが、白ご飯、漬け物が減少傾向にある。
 

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■シニアの白ご飯・漬け物離れ
白ご飯、漬け物の年代別の夕食出現率は50代・60代で高いが、2012年からの下げ幅は50代・60代で大きい。
 
健康に良いと言われている玄米ご飯、雑穀入りご飯・サラダは出現率が上昇し、特に高年齢層での上げ幅が大きい。
逆にパスタは、全体的に減少傾向にあるが、若年層で下げ幅が大きい。
 
図2

 
■発酵食品は漬け物から納豆・ヨーグルトへ
納豆は2012年から0.6ポイント伸び、年代に関わらず上昇傾向である。
ヨーグルトは1.6ポイント伸び、40代・50代の伸びが大きい。
 
納豆とヨーグルトは夕食に登場する割合は1割未満と低めだが、2012年を基準にすると納豆は1.13倍、ヨーグルトは1.29倍と夕食卓でのシェアを大きく伸ばしている。
 (前ページのサラダは1.06倍程度)
 
図3

 

<調査分析>

■炭水化物抜きダイエットの影響
コメの消費量が減ってきているということは周知の事実ですが、夕食というシーンで切り取っても白ご飯が食卓に上がる回数は確実に減ってきています。
 
年代別にみると、若者だけでなくシニアでも白ご飯離れが進行しています。白ご飯だけでなくパスタなども減ってきていることから、理由としては最近の炭水化物抜きダイエットの影響が大きいと考えられます。
 
■発酵食品を食べるなら納豆やヨーグルト
他に減ってきたメニューでは、白ご飯との相性がよい漬け物の減少が目立ちます。若者が漬け物をあまり食べないことは理解できますが、シニアの減少幅が大きいことに驚きます。漬け物が減ってきている理由としては、味の好みだけではなく、塩分の多さ、漬けることの手間など複合的な問題がありそうです。
 
漬け物の利点として「野菜を多く取れる」「発酵食品のため体に良い」といったことをよく耳にしますが、野菜をたべるならサラダ、発酵食品を食べるなら納豆やヨーグルトに代替されていることがデータから読み取れます。
 
■将来は食卓での漬け物のシェアは非常に小さく
減少率からみると近い将来、夕食から漬け物がなくなってしまうような減少ペースに思えますが、漬け物好きな層が一定数は残ると考えられます。
 
しかし、夕食に限って言えば現 40 代の食卓での出現率は 10%未満、30 代以下は 5%未満となっていますので、このままのペースでいくと 10 年後 20年後に漬け物が食卓を占めるシェアは非常に小さくなると予想され、高齢化や個食化に対応した容器・容量や、新規獲得のための新たな価値提案が求められます。