更新日: 2019.09.26 その他保険

がん保険には「定額タイプ」と「実費タイプ」があるのをご存じですか? それぞれの特徴と選び方を解説!

がん保険には「定額タイプ」と「実費タイプ」があるのをご存じですか? それぞれの特徴と選び方を解説!
がん保険にはさまざまな商品があり、保険料の払い方によって終身タイプや定期タイプなどの種類がありますが、その他にも、給付金の支払われ方によって「定額タイプ」と「実費タイプ」といった違いがあります。
 
今回はがん保険の「定額タイプと実費タイプ」についてお伝えします。
 
下田幸彦

執筆者:下田幸彦(しもだゆきひこ)

ファイナンシャルプランナー(AFP)

ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員二種・FP事務所・青い森マネードクターズ 代表
 
青森県出身。大学卒業後IT企業に入社。金融系システム構築をきっかけにFP資格を取得。
 
保険ショップ店長、東証一部上場ハウスメーカー金融担当者を経て2016年独立。
 
10年にわたる保険業界と住宅業界の経験をもとに、保険などの金融商品を販売しない独立系ファイナンシャルプランナーとして顧客利益を重視した中立な立場のアドバイスを行っています。
 
個別相談を中心に企業や学校へのマネーセミナー、各メディアへのコラム執筆も担当。
 
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がん保険の給付タイプは大きく2つ

がん保険とは、がんになった時に給付金が支払われる保険ですが、その給付金の支払われ方には「定額タイプ」と「実費タイプ」があります。
 
定額タイプのがん保険とは、治療費とは関係なく給付金が定額で支払われます。例えば、がんと診断されたら100万円、入院したら1日1万円、通院をしたら1日1万円などという内容です。
 
一方、実費タイプのがん保険は、かかった治療費分が給付金として受け取れます。例えば、健康保険適用対象のがん治療の自己負担額が5万円の場合、5万円を給付金として受け取れます。
 

定額タイプのがん保険の特徴

定額タイプのがん保険の特徴は、入院、手術、通院などの日数や回数などに応じて支払われる金額が決まることです。
 
もし「治療費の最終自己負担額 ≦ 給付金額」となればがん保険で治療費を賄えますが、「治療費の最終自己負担額 > 給付金額」となれば、不足分は貯蓄などから取り崩しが必要となるため、契約前に給付額をいくらに設定するかは十分に検討が必要です。
 
定額タイプのがん保険は、治療期間が長期化すると給付額も大きくなる傾向にあります。しかし、将来的に治療技術の進歩によって、短期入院、短期通院、手術不要といったことになってきた場合は、治療費より給付額が少なくなる可能性もあります。
 

実費タイプのがん保険

実費タイプのがん保険の特徴は、がんの治療にかかった自己負担分を実費で受け取れるため、治療費の心配をせずに済むことです。保険会社によっては、保険診療のほか、自由診療までを給付対象としたがん保険を取り扱っているところもあるため、高額な費用がかかる治療を選択したい方にとっては適した商品と言えます。
 
しかし、実費タイプのがん保険の保障期間は「定期タイプ」が多いため、年齢が上がるにつれて段階的に保険料も高くなります。実費タイプのがん保険に加入する場合は、「いつからいつまでがんのリスクに備えるか」を検討しておきましょう。
 

ライフプラン別がん保険の選び方

それでは、どのようにがん保険を選べばよいのか、ライフプラン別におすすめのがん保険の選び方を4つご紹介します。
 
1、子育て中のファミリー世帯
小さなお子さんがいて教育資金を準備中の方は、お子さんが社会人になるまでの期間だけ実費タイプのがん保険に加入することで、がんになった時も治療費のために教育資金を取り崩す心配がありません。
 
2、住宅ローン返済中の方
住宅ローン返済中の方も、毎月のローン返済が優先となりますので、治療費の過不足が心配ない実費タイプのがん保険が適していると言えます。
 
3、治療費で貯蓄が減るのを避けたい方
治療費のために貯蓄を取り崩したくないと考えている方は、実費タイプのがん保険が適していると言えます。
 
4、がん治療の長期化が心配な方
最近のがん治療は入院日数が短くなっていますが、長期にわたる入院や通院が心配な方は定額給付タイプのがん保険が適していると言えます。
 

まとめ

がん保険は、医療制度や治療技術の進歩に合わせ、保障内容が変化してきました。これからがん保険を選ぶ際は保険料の安さだけでなく、保障期間、保障内容、保障額を自分のライフプランに合わせて選ぶようにしてください。
 
執筆者:下田幸彦
ファイナンシャルプランナー(AFP)


 

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