更新日: 2019.07.31 その他保険
「子育て期」の保険ってどんなものがあるの?6つの保障の目的とは
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。
子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。
2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai
「子育て期」における、「医療保障」と「遺族保障」以外の目的とは?
子育て世帯のライフステージは、「独身期(シングル期)」・「新婚期」・「子育て期」・「退職準備期」・「アクティブシニア期」・「終活期」のうち、「子育て期」に該当します。
基本的な保障の目的は、病気やケガに備えるための「医療保障」と、遺族の生活を支えるための「遺族保障」でした。
〔子育て期における保障の目的〕
基本)
(1)病気やケガに備えるための「医療保障」
(2)家族の生活を支えるための「遺族保障」
それでは、上記以外でどのような保障の目的があるのでしょうか。
その他)
(3)世帯主が働けなくなった場合の収入確保
(4)子どもの教育・進学資金の準備
(5)老後の生活資金の準備
(6)要介護状態や認知症になった場合の経済的負担をカバー など
「子育て期」の保険商品には、どのようなものがあるか?
子育て世帯がライフプランを考える際、子育てをしている現在だけでなく、子育て後についても想定しながら生活設計を組み立てる必要があります。保険についても同様で、今のライフスタイルや将来のライフプランを想定した保障設計が求められます。
それでは次に、どのような保険商品があるかを見ていきましょう。上記で説明した保障の目的ごとに並べました。
(3)世帯主が働けなくなった場合の収入確保
「就労不能保険」や「所得補償保険」といった、収入が途絶えたときの収入確保を目指す保険商品がふさわしいといえます。
(4)子どもの教育・進学資金の準備
お子さんが高校や大学などに入学する際に必要なお金を準備する「学資保険」が有名です。
(5)老後の生活資金の準備
一般的には「個人年金保険」が有名ですが、他にも一定の年齢に達した後、解約して解約返戻金を受け取ることが可能な、貯蓄性のある「終身保険(死亡保険)」で準備するという方法もあります。
(6)要介護状態や認知症になった場合の経済的負担をカバー など
「介護保険」「認知症保険」。これから予想される超高齢化社会では、必要性を増していくでしょう。
その他の目的や保険の細かい内容などについては、別の機会に書いていこうと思いますが、大切なのは基本になる保険(「医療保障」「遺族保障」)とそれ以外の保険(その他)を分けて考えること。保険に入る目的をしっかりと考えた上で、必要なものとそうでないものを判断するようにしましょう。
次回は、子育て世代がライフプランを組み立てる際に押さえておきたいポイントを、保険に絡めてお伝えしていきます。
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)