海外旅行の途中でスマートフォンを置き忘れてしまいました…。保険の「携行品損害」で請求できますか?

配信日: 2025.06.07

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海外旅行の途中でスマートフォンを置き忘れてしまいました…。保険の「携行品損害」で請求できますか?
海外旅行中にスマートフォンを置き忘れてしまった場合、その損害が海外旅行保険の「携行品損害補償」で補償されるのか気になる方も多いでしょう。
 
本記事では、携行品損害補償の概要や、スマートフォンが補償対象となる条件、補償を受けるための手続きについて詳しく解説します。旅行中のトラブルに備えるためにも、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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携行品損害補償とは?スマートフォンは対象になる?

携行品損害補償とは、海外旅行中に携行している身の回り品が盗難や破損などの損害を受けた場合に、保険金が支払われる補償です。
 
株式会社WDCの海外旅行に関するアンケートによると、回答者の約7割が海外旅行に行く際に旅行保険に加入しており、そのうちの約5割が荷物の紛失や盗難が補償される保険に加入しています。多くの保険商品では、スマートフォンが携行品として補償の対象となる場合があります。
 
ただし、保険商品によってはスマートフォンが補償対象外となる場合もあるため、契約内容を確認することが重要です。
 

「盗難」と「置き忘れ」の違いが補償のカギになる

保険金の支払い可否を分けるのが、「盗難」と「置き忘れ」の違いです。
 
盗難とは、明らかに第三者によって物を持ち去られたケースです。例えば、バッグの中に入れていたスマートフォンを、スリやひったくりによって奪われた場合は「盗難」に該当します。
 
一方、カフェにスマートフォンを置いたまま席を離れ、戻ったときになくなっていたようなケースは「置き忘れ」や「紛失」と判断されることが多く、この場合は補償の対象外になることがほとんどです。このように、同じ「物を失った」状況でも、その原因や経緯によって補償されるかどうかが変わってくるため、注意が必要です。
 

置き忘れや紛失は補償の対象になるのか?

携行品損害補償は、偶然な事故や盗難による損害を補償するものであり、置き忘れや紛失などの自己の過失による損害は、通常補償の対象外となります。
 
例えば、カフェにスマートフォンを置き忘れてしまった場合や、どこで紛失したか分からない場合は、補償を受けることが難しいでしょう。一方で、盗難に遭った場合は補償の対象となるため、警察への届け出や事故証明書の取得が必要です。
 

補償を受けるための手続きと注意点

保険金を請求するには、以下のような手続きが必要になります。
 

1. 現地で警察に届け出る

盗難に遭った場合、必ず現地の警察に被害届を出し、「事故証明書(ポリスレポート)」を取得します。これがないと、保険金請求が認められない場合が多くあります。
 

2. 保険会社に連絡する

証明書が手に入ったら、なるべく早く保険会社に連絡し、必要な書類や手続きについて確認します。
 

3. 書類をそろえる

事故証明書、スマートフォンの購入時のレシートや領収書、パスポートのコピー、搭乗券などの書類が必要です。紛失や盗難があったことを客観的に示す書類を用意しましょう。
 
また、スマートフォンの補償金額は、購入金額の全額ではなく、一定の上限内で支払われるケースが一般的です。さらに、自己負担額が設定されている場合もあるため、事前に保険の内容を確認しておくと安心です。
 

スマートフォンの補償を受けるために知っておくべきこと

海外旅行中にスマートフォンを置き忘れてしまった場合、「携行品損害補償」で保険金を受け取れるかは、状況により異なります。基本的に置き忘れや紛失は補償されませんが、盗難と認められれば補償される可能性があります。
 
そのためには、現地での警察手続きや、保険会社への迅速な連絡、必要書類の提出が欠かせません。旅行前に保険の契約内容をよく確認し、トラブル時に慌てないよう準備しておきましょう。
 
スマートフォンは日常生活でも旅行でも欠かせないアイテムです。保険の仕組みを正しく理解し、安心して旅を楽しむための備えをしておくことが大切です。
 

出典

株式会社WDC 海外旅行に関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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